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第5話

街の外へ出ると、そこには広大な平野が広がっていた。


俺は緊張しながらも、少し周辺を歩いてみる。

すると…どこからともなく現れる魔物!!


スライムがあらわれた!


学問所で習ったことがある。

魔物の身体はきんという物質をベースに闇の魔力を使うことで成り立っていると。


つまりこいつを打ち倒すことによって、俺はきん

すなわちゴールドを手に入れることができる!


主人公「出会ったばかりのお前に恨みはねえが…くらえッ!!」


主人公のこうげき!しかし主人公のこうげきははずれた!


…!?かわされた!!?


俺の攻撃を回避したスライムは、思いっきり体当たりをぶちかましてくる。

その思いのほか速度のある体当たりは、俺の腹を直撃した。


スライムのこうげき!主人公は5のダメージをうけた!!


主人公「い、痛えええぇぇぇ!!!!」


たった1発の体当たりでこんなに痛い…!しかもコイツ、こんな弱そうなのに…!?

だけど怯んでいる場合じゃなさそうだ。


主人公「どりゃあああああああ!!」


袈裟がけに斬りつけた一撃は、

今度はスライムに見事に命中した。


主人公のこうげき!スライムに8のダメージ!

スライムをたおした!!


俺の一撃を受けたスライムは闇の魔力が解け、その身体が崩れ落ちて…

ベースとなっていた2ゴールド分の金に姿を変える。


早速地に落ちたゴールドを回収したが…

俺は魔物という存在の恐ろしさを痛感していた。


さっきの痛い体当たりが俺の生命力…HPに与える影響力は5ポイント。

俺のHPは最大で20。つまり今の状態で、あと3回体当たりをくらおうものなら

俺はこんなところで死んでしまうということになる。


主人公「冗談じゃねえ…。一旦街に戻ろう。」


街へ戻ろうとする俺の前に、再びどこからともなく魔物が…!!


まもののむれがあらわれた!!


スライムと…初見の魔物だ。普通のカラスよりも明らかにでかいカラス。

俺は早速、死を覚悟した。


スライムの体当たりを食らったらマズイ…

でも、あのでかいカラスの攻撃力は未知数…


どうすりゃいいんだ…。


逃げるか…?いや…。逃げたって、飛んで回り込まれちまう可能性の方が高い。

ええい、やぶれかぶれだ!!


俺はまず、でかいカラスに攻撃することにした。


主人公のこうげき!巨大ガラスに4のダメージ!


でかいカラスに放った俺の一撃は、でかいカラスの身体に傷をつけただけで

致命傷には至らなかった。


回避から転じて、でかいカラスが攻撃してくる!!


巨大ガラスのこうげき!主人公は ひらりと みをかわした!!


とっさにしゃがまなかったらあのクチバシで一突きされてたかも…

でかいカラスの攻撃は回避した俺だったが、

その直後に繰り出されたスライムの体当たりは回避できなかった。


スライムのこうげき!主人公は5のダメージをうけた!!


痛い!!スライムの野郎…ッ!!!


俺はスライムに、至近距離から渾身の一撃をお見舞いする。


主人公「でえぇぇぇぇぇい!!!」


主人公のこうげき! 会心の一撃!!

スライムに 12のダメージ!!

スライムをたおした!!


き、決まった…!!!


思いっきり決まったもんな…


感慨にふける間もなく、でかいカラスがこっちに向かってくる。

そのクチバシは、とっさに防御した俺の左腕に突き刺さった。


巨大ガラスのこうげき!主人公は7のダメージをうけた!!


主人公「うわああああぁぁ!!」


…!!!死ぬ?!

左腕に走る激痛。俺は改めて死を覚悟したが、今カラスは至近距離!!

俺は渾身の力を込めて、でかいカラスを剣で突き刺した。


主人公「くそったれえええええぇぇ!!」


主人公のこうげき!

巨大ガラスに8のダメージ!!

巨大ガラスをたおした!!


剣が突き刺さり、息絶えて地に落ちるでかいカラス。


主人公「や…やった…」


スライムに続いて、その場で煙のように消えてなくなり

ゴールドを落とすでかいカラス。

手に入れたゴールドは計5ゴールドだった。

地面に落ちたゴールドを拾うと同時に、頭の中に直接響くように声が聞こえる。

その声は確かにこう言った…


あなたはレベルアップしました。


国王様が言っていたレベルアップというやつか…。

パッと見、自分ではどこがどう変わったのか全く分からないし…。

そもそも今の声は一体誰だよ…。


疑問は尽きないが、

多分加護を授けてくれた精霊様の声なんだろう…

常に見守ってくれてるのかな?


一見どこがどう変わったのか、自分では分からないからこそ

わざわざ精霊様が教えてくれるのかもしれない。


自問自答しつつ、そういえば薬草を買っておいたことを思い出した。

俺はカバンから薬草を取り出してみる。

青々とした草。そういえばこれ使い方聞かなかったけど

どうやって使うんだ…?もしかして食うのか…?


臭いをかいでみると、変なにおいはしない。

口に一口含んでみると、ほんの少しだけ苦味はあるものの食べられない程ではない。

傷口にすりつけて使う…っていう使い方している人がいたら

街の中で見かけたことあるはずだし、きっとこれは食うもんだな。


…よし。

俺は意を決して、一つしかない薬草をムシャムシャ一気食いする。


…?!


すると、カラスにやられて激痛が走っていた左腕の痛みが少しずつ引いていった。


みるみる内に身体を襲っていた痛みは消えてしまい、今はもう何ともない。

薬草というのはかなり即効性の高いものらしいな…。

俺は薬草というもののすごさに感動しつつ、胸に手を当てて眼をつぶり

今の自分の状態を確認する。


レベルが1から2に上がり、

生命力であるHPの上限が5増え、最大HPが25になってる。

薬草を食ったおかげで、俺のHPは上限まで回復していた。

魔法はまだ使えないけど、MPも上限が3増えて16になっている。

他にも、わずかながら腕力が上昇していたり色々と上昇しているようだった。


レベルアップってのはすげえな!!


もはや感動の連続だった。


HPが最大まで回復した今、このまま戦って経験を積むこともできそう…

なんていう考えが一瞬頭をよぎったが、もしまた危機に陥った場合に使える薬草はもうない。


…ひとまず、街に戻るか…。



俺は一旦、街に戻ることにした。

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