表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

青年と犬

作者: やったー明日冬休み

道を青年と雑種と思われる犬が散歩している。


はたから見れば、別にどうっうて事無い日常風景であるが、その犬と青年にとってはこれが最後の思い出となるのだ。


青年は仕事中に倒れ、診断の結果末期の癌だった、医者によると余命は一週間


青年は助からないなら愛犬と、最後の時まで過ごしたいと思い、治療を拒み続けた

案の定体は日に日に弱り死へと近づいて行った、ついにはベッドから起き上がれなくなった。


青年は願った、最後の思い出に犬と散歩に行きたいと


翌日青年に奇跡は起きた。


青年は一歩一歩を踏みしめるように歩いていく、息が切れて、のどからヒューヒュー音がしているずいぶんと苦しそうだ、犬はそれを分かっているのか、青年のペースに合わせて歩いている。


「ハッピー散歩久しぶりだね、久しぶりだから少し疲れたよ」


青年はカラカラと明るく笑う、まるで何事もないかのように。


「ワン」

ハッピーは明るく吠えた。


ハッピーはすべて知っていた、知っていたがあえて知らない振りをしていた


青年と犬はかつてよくフリスビーをしていた広場のベンチに腰を下ろした



「ハッピー・・・ありがとう・・僕ハッピーの飼い主でよかったよ・・・でも・・もう少しそばにいたかった」


青年に一瞬だけ影が差した言うな気がした


日が暮れ家へ帰る途中青年は激しくせき込み吐血し倒れた

すぐに病院に搬送されたが間に合わなかった


心なしか青年の死に顔は笑っているように見えた



その数日後犬は青年の墓の前で寄り添うようにして死んでいた








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ