神話 光の教団教本より抜粋
太古
混沌の中で一つの意識が目覚めた。
原初の存在となったその意識はその持てる力によって、己の肉体を創造し、そして己の住処となる楽園を創造した。
後に天界と呼ばれる場所である。
原初の存在は、自分と似た存在を作ることを思いつき創造した。
その者たちは原初の存在を創造主と呼び、創造主の手足となり働いた。
創造主は己の住む楽園とはまた別の世界を創造し、その場所に数多くの生命を創造した。
そんなある日、創造主は気付いた。
新しい世界に、己が創造していない者が存在することに。
その者達は、創造主やその手足たる者たちに似た姿形を持っていた。
創造主とその手足たる者たち同様に寿命がなく、同じような力を持つ生命体であった。
創造主は手足たる者たちに、彼らを滅ぼすことを命じた。
しかし、彼らも同様な力を持つ者。
何より創造主たちよりも数が遥かに多く、その力においても拮抗。
戦いは熾烈を極め、互いに消耗した。
創造主は新しい世界にも己の陣営を増やすべく、また新しい生命体を創造した。
己と似た姿をもつ者たち。
強い繁殖力と引き換えに、寿命を持ち、力は劣る存在に作り上げた。
その者達を人間と名付けた。
人間達は、創造主を神と、手足たる者たちを天使と、そして何時の間にやら現れた神に敵対する者たちをエルフと呼ぶようになった。
そんなある日
突然、天使達のほとんどの存在が神に反旗を翻した。
率いるものは、神の右手と呼ばれた天使。
創造主はエルフとはまた別に彼らと対峙しなければならなくなった。
何とか反逆者達を混沌へ追放したものの、疲れ果てた創造主は己の力を分け与えた存在をそれぞれ創造し、その者達に楽園と世界を委ね、しばしの眠りについた。
我らが信じる光の神はそのお一人である。
他の神々と力をあわせ、主神たる創造主が目覚められるその日を待っている。
創造主に混沌へ追放されし者達は、混沌に新しく世界を創造した。
かつての神の右手は破壊の神を名乗り、魔の軍勢を増やし、率いている。
我らも創造主が目覚められるその日まで、光の神の導きに従い、魔の者達と戦わねばならない。