ep.4 : 異世界召喚(界)
界視点に戻ります。
「…こんにちは?」
眩しい光が収まったと思ったら現れていた界の最初の一言がそれだった。
そこに、界を見れてよっぽど嬉しかったのが咲希が飛びかかる。
「界君っ!」
とりあえず挨拶したら咲希が飛びかかってきたが、界は避けずに受け止める。
「ゴメンな。俺が居なくて。俺巻き込まれ召喚ってやつらしくてさ、女神様(多分)に謝られてたわ(笑)」
そう言うが、咲希はあまりの嬉しさからか界の胸元で号泣していた。ちょっと子供らしさが残ってて微笑ましくなったのは内緒だ。
そこに、ちょっと申し訳なさそうな雰囲気をまとった国王が話してくる。
「貴殿が界殿で合ってるよな?余はノーズレント王国国王、バルメス・ノーズレントだ。ここに来てすぐで申し訳ないが、あそこにある水晶に触ってステータスを見せてもらえないだろうか?」
「分かりました。すまん咲希、ちょっとだけどいてくれ」
そういう界に泣く泣く咲希は頷いてくれたので、水晶に触りに行く。そうして、界のステータスが水晶の上と自分の目の前に表示された。
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【名前】 渡里 界
【年齢】 17
【性別】 男
【レベル】 1
【体力】 250
【魔力】 500
【攻撃力】 100
【防御力】 100
【知力】 500
【幸運】 500
【能力】 D+
【スキル】 レベル上限無効 メッセージ 自動翻訳 基本属性魔法:Lv.1 上位属性魔法:Lv.1 空間:Lv.1
【称号】 異世界人 召喚者 巻き込まれ
【加護】 創造神エルランドの加護:Lv.1
【備考】 創造神エルランドより1件のメッセージがあります
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「ステータスは勇者様や聖女様より低いな…」
「でも、創造神エルランド様の加護があるぞ!」
「それでもやはり勇者様や聖女様のほうが凄いな」
と兵士の反応はイマイチではあるが、界はスキルと備考欄に夢中だった。
「レベル上限無効…なんでそんなスキルが?それに、創造神ってなんだ?」
その呟きに、国王が答える。
「創造神エルランド様はこの世界を創ったとされる女神様だ。界殿に謝罪をした神もエルランド様だろう。メッセージとやらの存在は初めて知ったが、おそらくスキルや称号の詳細を見たいものの名前の部分に触れれば見れるように、その文のところに触れれば見れるだろう。とりあえずメッセージとやらを見てみてくれ」
とメッセージの味方を教えてくれたので、界はすぐに確認してみる。というかいつの間に俺の方覗き込んでるんだこの国王。ちょっと怖いな。
『渡里界君へ
謝罪を受け入れてくれてありがとう。君に与えた加護やスキル、称号の詳細は加護の文字に触れれば見れるから暇なときにでも見てみてくれ。それと、ボクが与えた【メッセージ】というスキルを使えばボクとメールをすることができるよ。何か知りたいこととかがあったらそこから確認してね。答えられる範囲でなるべく回答するよ。
最後に、ボクと話したときにはレベル上限無効と全属性魔法しか君は保持していなかったよ。(異世界でもらえる能力は世界を渡り終えたときにもらえるから、世界と世界の間に存在するボクと話した場所では君はスキルを保持していなかったからね。)すでにあるスキルも十分役に立つだろうけど、新たに増えているスキルが一番君の役に立つはずだよ。暇つぶしで君の様子をたまに見てみるから、頑張って過ごし給え。
創造神エルランド(女神様(多分))より』
「…【空間】と【メッセージ】以外は元から持っていた…?」
「これはどのような文字で書かれているのだ?余には全く読めんぞ」
と言っている国王を無視するくらいに思考してみるが、考えてもきりがない気がするのでとりあえず加護やスキルの詳細を見てみることにした。
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【創造神エルランドの加護】:創造神エルランドが加護を与えるにふさわしいと認めた者のみが持つ称号。一部のスキルや属性魔法の効果が上昇する。また、ステータスに補正がかかる。
【レベル上限無効】:100レベルまでのレベル上限が無くなり、成長限界が消滅します。ただし、スキルや加護のレベルは含まれません。
【メッセージ】:スキルに登録した人とどこででも連絡を取ることが出来ます。
【自動翻訳】:すべての言語を所持者が読める言語に自動的に翻訳します。書く際も、所持者が書いた言語を自動的にその場所で使用されている言語に翻訳します。
【基本属性魔法】:火、水、土、風の基本属性魔法4種が使用できるようになります。スキルレベルが上がると消費魔力や発動時間が短縮されより威力が強い魔法が使えるようになります。
【上位属性魔法】:光、闇、雷、氷の上位属性魔法4種が使用できるようになります。スキルレベルが上がると消費魔力や発動時間が短縮されより威力が強い魔法が使えるようになります。
【空間】:魔力を使用して別次元にある空間を創る事ができます。スキルレベルが上がるとより空間が広くなり、空間の自由度も上昇します。
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「【空間】が一番役に立つって言ってたが、【レベル上限無効】の方が圧倒的に良くないか?あまり【空間】のメリットが分からないな…」
と考えている界に、国王がメッセージについてもう一度質問してくる。
「すまぬがあのメッセージ?とやらは何で書かれておるのだ?余には全く読めんかったぞ」
と言われたのでもう一度メッセージを見てみると、メッセージは日本語で書かれていた。
「このメッセージは元いた世界で俺達が済んでいた日本という国で使われてる言語ですね。俺達日本人は当たり前に使ってるから読めますけど異世界人からしたら読めないのは当たり前ですね」
「そうなのか。ところで、界殿はこの先どう過ごすのだ?今後は君の好きにしてもらって構わないが。」
と言われて界は少し考えるも、やりたいことは1つしか思いつかなかった。
「俺は優斗や咲希のサポートがしたいですね。だけど、ステータス的にも2人と一緒ってのは難しそうですし、なんか間接的にサポートできることって無いんですかね?」
そう言うと、国王は「うむ…」と言って黙り込んでしまった。しばらくすると、1人の兵が国王に何かを伝え、それで何かを決意したような感じで話し始めた。
「それなら、ちょっと命を危険にさらしてしまうが魔族領に近い街の領主になってはどうだ?最近魔王軍の攻勢が活発化したせいで魔族領付近を治めていた辺境伯家が逃げてしまってな、後任が決まらずに困っていたのだ。そこに行けば領主として戦線の維持などサポートすることもできるだろう。もちろん、そこに行って貰う前に必要な知識は教えるし、辺境伯に叙爵する。おそらくそれが一番確実に他の2人をサポートできるぞ」
と言われて界は少し迷ってしまった。確かに、辺境伯として2人をサポートできるのは大きいが、ただの高校生にそんな事ができるのかと不安になってしまったのだ。
「…優斗と咲希はこの事をどう思う?」
そう不安に思いながら聞くと、心強い返事が返ってくる。
「いいと思うぞ。というか高校でも普通に俺や咲希に勉強教えてくれたりしただろ?お前は戦闘より領主となってサポートするほうが絶対向いてると思うし、何より俺はめっちゃありがたい」
「私もお兄ちゃんに賛成です。界君と離れるのは寂しいですけど、界君も辺境伯として魔王と戦ってくれるのならとても心強いです。」
と言われると、そもそも他の方法も思いついていない界にここで断ることは出来なかった。
「お前らそういうのに俺が弱いこと分かっていってるよな…。というか確かに俺が勉強教えてたが、それはお前がメインであって、咲希の方は先がわからないと言ったときくらいしか教えてなかったからな?」
そう言ったあと誰かが「テストで毎回90点以上取ってるやつは明らかに領主のほうが向いてるだろ…あと俺は馬鹿じゃねぇ!」と言ってるやつが居たがそう言ったやつに笑顔を向けたらすぐに収まった。やっぱり笑顔は最高だな。
と少し話の方向がズレたが、結局国王の話しは受けることにしたので、それを話すことにした。まあ、国王様もすぐ近くに居たから聞いてたとは思うが。
「ということで、その話は受けさせてください」
「う、うむ。よろしく頼む」
そうして、俺は貴族になることになった。
優斗と咲希のスキルで詳細が乗っていないスキルの詳細を載せておきます。
【レベル上限上昇】:100レベルまでのレベル上限が200になる。
【成長速度UP】:レベルアップに必要な経験値が従来の3分の2になります。
【限界突破】:使用すると30分の間だけ全ステータスが通常の2倍になり、ステータスが全回復します。また、クールタイムがあるスキルや魔法はクールタイムがリセットされます。1日に1度しか使用できません。
【剣術】:基本的な剣術を扱うことが出来ます。スキルレベルが上がるとより繊細な動きができるようになり、新たな技を会得できます。
【体力上昇】:体力のステータスに補正がかかります。スキルレベルが上がるとより体力に補正がかかります。
【体力回復速度上昇】:体力の回復速度が通常より早くなります。スキルレベルが上がるとより多くの体力を短時間で回復できるようになります。
【指揮】:組織、軍隊などの統率が執りやすくなります。スキルレベルが上がるとより指揮が執りやすくなります。
【魔力上昇】:魔力のステータスに補正がかかります。スキルレベルが上がるとより魔力に補正がかかります。
【魔力回復速度上昇】:魔力の回復速度が通常より早くなります。スキルレベルが上がるとより多くの魔力を短時間で回復できるようになります。
【祈祷】:魔力を消費して願い事を叶えられます。スキルレベルが上がると消費魔力が減少し、より大きな願い事も叶えられるようになります。




