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スキル【空間】がチートすぎて異世界スローライフが出来なくなった。最悪!  作者: メガネをかけている饅頭
第1章:異世界召喚・スキル研究編

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ep.2 : 異世界召喚…の前に

「んんっ…」


目を覚ますと一面真っ白な空間に俺──渡里界わたりかいはいた。


俺こと渡里界は17歳、何も秀でていないただの高校二年生のモブだ。


とりあえず、状況を把握するためにあたりを見渡してみると、最初に見たところにいつの間にか人が立っていた。


よく見てみると、その人は整った顔に何もかも見透かしているような虹色の瞳、透き通るようにして輝いている銀髪と非常に締まるところは締まり、目立つところは目立っている華奢な体格をしていて、隠すべきところだけ隠している男子には目に毒すぎる格好をした美少女だった。一瞬ファンタジーの読み過ぎや魔法陣のせいで見えてる幻覚かと思い別方向を見てから視線を戻すが、そこにはやっぱり美少女がいた。


一瞬だけあまりの美しさに見とれてしまったが、今はそれどころではないためとりあえず話しかけてみる。


「あ、あの…、ここがどこか知ってますか?できればここから出る方法も」


すると、謎の美少女は少し考えるような素振りをしてから、すぐに答えてくれた。


『知ってるも何も、ここにはボクが呼んだからね。少しだけ話しをさせてくれないかな?渡里界君』


元々異世界召喚というものを見せられてる時点で目の前の美少女は女神様的な存在だろうと思っていたし、神なら読心術を使ってくることも定番おやくそくなのであまり言われたことには驚かずに、警戒しながら話を聞くことにした。まあ、咲希なら普通に驚いてそうだとは思った。


「話を聞くのはいいが、俺になんのようだ?女神様」


『単刀直入に言おう、今回の召喚に君を巻き込んでしまって申し訳ない。これはボクの責任だ』


そう言って神が頭を下げてきたことには驚いた。まあ流石に誰も神が最初に誤ってくるとは予想してないだろう。


「頭を上げてくれ。多分女神クラスなら早々頭は下げられるものじゃないだろう?謝られるよりはどうしてこうなったかを聞かせてくれ」


そう言ったおかげか、女神(多分)は頭を上げて、こうなった理由を話しだした。


『ありがとう。君が巻き込まれた理由だが、どうやら何者かに召喚の魔法陣を細工されたようでね、本来は【勇者】と【聖女】の適合者しか召喚されないはずが、その細工により魔法陣の中にいる者も対象のうちに含まれていたんだ』


「それで俺は魔法陣の中にいたから一緒に召喚されたと」


『そのとおりだよ。本当に申し訳ない』


とりあえず俺が異世界召喚された理由は分かったので、いくつか気になることを聞いていくことにした。


「じゃあ、いくつか質問をしてもいいか?」


『もちろんいいよ』


「じゃあまず1つ、元の世界に帰ることはできるのか?」


『出来ないことはないけど、それはとても難しいことだよ』


「2つ、なんでここには俺しかいないんだ?優斗と咲希はどうした?」


『【勇者】の適合者である柊優斗君と【聖女】の適合者である柊咲希君は既に召喚先の場所にいるよ。優斗くんに君は無事ってことを書いた紙を渡しているから、とりあえず王国側の説明を聞いてるんじゃないかな?それに王国にも君があとから現れることを知らせてあるよ』


「そうか。じゃあ3つ。【勇者】や【聖女】に適合していない俺は何の能力を得たんだ?」


『…今答えられないわけではないけど、君の能力は王国で確かめてもらってみるといいよ』


「そうか、質問はもういい。ありがとう」


そう言うと、女神様(多分)は少し笑顔になってから思い出したようにまた話し始めた。


『…そうだ、お詫びとしてボクの加護を与えておくよ』


そう言われてからすぐに、体の中に何か暖かくて安心できるものが浸透した気がした。


「それじゃあ、話したいこともないし俺を優斗と咲希の所に転移してくれ」


『その前に、1つだけ質問に答えてもらってもいいかい?』


「いいけど、俺に聞くようなことなんてあるのか?」


『ノース…ノース・イストランドという人物について知ってるかい?』


唐突に知らない人について聞かれたことに驚きつつ、考えてみるが、もちろん思い当たる節は無かったが、何故かどこかでその名前を聞いたことがあるような気がした。これ以上考えても無駄だろうと思い、とりあえず、界は思ったことを正直に伝えてみることにしてみた。


「何処かで聞いたことがあるような名前だが、知らないな」


そう言うと、女神(多分)は少し考えた素振りを見せてから、また話しだした。


『答えてくれてありがとう。それじゃあ、異世界での生活頑張って。』


そうして、視界が突然眩しくなったので目を瞑り、少しして目を開けてみると、目の前に優斗と咲希や豪華な服を着た王様らしき人や、兵士に囲まれていたいかにも王城のような場所にいた。

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