妄想「零れ閉づる夢」
無数に煌めく夢があった。進むたび、成長するたび、見える夢は広がった。
気づくと数えるまでもないほどになっていた。
わずかに覗く夢の欠片。本当は手に入れたかった、取り零したくなかったそれは、どこにあるのか。
──「あのとき私はどうして……」誰も後悔してきた。今もして、し続けて、消えることもない。
だからこそ探し求める。
そして、探し求めた夢の破片の奥に何があったか、その全てに答を出して夢を追うひとが、そこにいる。
けれども、無自覚のことについて、伝える必要がある──。
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※文体・台詞の癖が強いかも知れません。ご理解・ご了承ください。
更新:一〜二週間置き、金曜日の夜に一頁ずつ掲載予定。
完結:二二頁を予定。
関連作品①:本線前作「破綻の日常」「幸福の踏台」「冥姫の断凍」「破滅の怨恨」「共に歩む者」「瑣瑣たるひかり」
関連作品②:副線前作「水面の木の葉」「不光のひとみ」
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始章 誇示
2025/11/14 11:10
一章 守られゆく日常
2025/11/28 23:10