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短編集  作者: 記紀
3/7

ポニーテールとシュシュ

ヒロインがムカつきます。

確かに僕は君に恋をしたんだ。それだけは絶対に忘れないでほしい。


僕の名前はリオスという、カルデラ王国の商人の息子だ。家は貿易商を営んでいるため、それなりに裕福で不自由ない生活をしていた。

僕はある時まで、「恋愛なんてバカのすることだ。」と本気で思っていた。彼女に出会うまでは。

彼女の名前はアイといった。髪色はこの国では珍しい黒で、何やら異国風の髪型と服装をしていた。

彼女とあった時は本当に最悪の出会いだった。何故って?僕がゴロツキに襲われている所で出会ったからだよ。

ゴロツキに襲われていた時彼女を助けてくれた。今でも疑問に思うのだがあの華奢な手足のどこに暴漢を倒せる力があるのかそれが不思議だった。


そして、僕は彼女に恋をした。お礼がしたいといい彼女を引き止め、交流を重ねていく。でも、彼女はどこかにいってしまった。後悔は無い、好きだって言ったんだから。

アイは笑っていたけれどどこか悲しそうな表情をしていってしまった。

僕は、アイが身につけていた髪飾りーーシュシュというものを作り商品として売ったらこれが大ヒットした。そして、君の髪型をモデルにして流行させた。

けれど僕は正直虚しかった、どんな名声を得ようとも莫大な富を得ようとも君がいなかったら。

もしもまた君に会えるのだったら会ってみたい。



貴方の気持ちは嬉しいでも、私は帰らなければならない。


私の名前は、豊穣愛。普通のJKだ。家は代々稲荷神社の神主をしている。現在は父が神主であるが、父の一人娘である私が次ぐか、他の従兄弟が次ぐか毎日論争が巻き起こっている。(私はなる気は無いが。)

そんな家に嫌気が指してできるだけ家に近づかないようにしていた。けれど私は、図書館の帰り道、異世界に飛ばされてしまう。

飛ばされた所の近くで私と同い年くらいの男の子が複数人に襲われていた。私は自慢の腕力でそいつらを倒した。

「大丈夫か。」

「ありがとうございます。お礼をさせてください。」

襲われていた男の子はリオスといった。私はリオスの世話になりながらなんとか異世界を生き抜いていた。そしてだんだんとリオスに惹かれていった。告白しようそう思った時、現代へ戻れる門が現れた。私は少しまってほしいといい、リオスに別れを告げるために駆け出した。

リオスに出会うと軽く世間話をすると、リオスが急に真剣な顔になってこういった。

「好きです。貴方のことが大好きです。」

私も同じ気持ちだった。でも、帰らなければ。

「そうありがとう。」

そういって、リオスと別れた後に門をくぐり帰った。

あんな別れ方だったけれど、私は彼が望むのであえば、彼に会いたい。

別れ際にシュシュを渡して置いてよかった。そう思えるような気がした。



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