冒険者ギルド
しばらく歩いていくと冒険者ギルドっぽい物が目に入ってきた。結構古い建物だと思っていたけど案外古く無さそうだ。
「とりあえず入るか」
「そうしましょう」
扉を開けて入ってみるとゴツイ大人しか居ないと思っていたが案外子供もちらほらいる。
「案外子供もいるね」
「ですね」
とりあえず受付の人に声を掛けてる。
「あの、すみませんギルドについて教えて貰えませんか?」
「分かりました。ギルドは8歳から登録出来てランクに分けられています。ランクはGランクからSランクに分けられており、基本的に皆最初はGランクから初めて頂いて色々な依頼をこなして上がっていきます。Bランクからは試験があります。あと冒険者ギルドに登録するのには銀貨1枚必要です。何がご質問はありますか?」
「あの、依頼って自分のランクの物しか受けられないのですか?」
「いいえ、自分のランクより1つ上なら受けられます。それと自分より上のランクの人と組む時は受けれますけどランクが上がったり評価がついたりはしません。」
「じゃあ、登録お願いします。」
袋から銀貨を2枚出して登録をしてもらった。
それからしばらくして何かのカードを貰った。
「これは?」
「これがあればほかの街に行ったりしても通行料はいりません。他にはランクを表しています。GからDまでが銅でできたギルドカードでCからBが銀でできたギルドカード、Aは金でSランクはミスリルでできた物をお渡ししてます。再発行には金貨1枚必要なのでご注意ください。」
「「はい!!」」
「とりあえずまだ日が明るいけどどうする?」
「情報を集めたりします?」
「確かにそれは大事だね」
「図書館的な場所があればいいのですが」
「受付の人に聞いてみる?」
「そうするです」
それから受付の人に聞いてみるとこの街に図書館があることが分かった。入場料が銅貨5枚らしい。銅貨とは10枚で銀貨と同じ価値らしい。教えてもらった場所に行ってみたらかなり大きい建物があった。
「結構大きいね」
「です。とりあえず入ってみましょう」
建物の中に入ってみると沢山の本があった。
それから受付の人にお金を渡してこの図書館のルールを聞いた。
・大きいな声を出さない
・本に傷をつけない。(付けたら弁償)
・他のお客様の迷惑になることをしない
・本を持ち出さない
・飲食禁止
・朝7時から夜の8時まで利用出来るがそれ以外では関係者以外立ち入り禁止
これらのルールを守れば大丈夫らしい。
ちなみにこちらでも24時間周期らしい。
「とりあえずどの本読む?」
「この世界の常識が書いてある本などどうでしょう?」
「そうだね手分けして見ていこうよ
他にも気になる本もあるだろうし」
「分かったです。じゃあ5時にここ集合です。」
それから僕らは気になる本を片っ端から見ていった。
ちなみに文字も理解出来た。
僕が気になったのはこの世界の英雄譚だった。題名は『5種族の英雄』というものだった。主人公は人族のアランでアランのパーティにはエルフや鬼、猫の獣人そして精霊がいた。この物語はとある魔神の封印を目的に旅をする物語だ。僕はラノベをよく読んでいたのでこれも結構好きだった。娯楽系の物もこれしか無かったので残念だった。
集合の時間になったので戻ったら楓はもう居た。
「ごめん待った?」
「楓も今来たところです。」
「とりあえず情報交換をしない?」
「宿に戻ってやりません?」
「それもそうか。じゃ行こっか」
それから僕らは今日止まった宿に戻った。
「1部屋あいてますか?」
「はいよ昨日と同じ部屋ね」
銀貨1枚渡して鍵を貰った。
「ご飯は食べるかい?」
「はいお願いします」
僕らは案内された席に向かいご飯を食べた。
もちろん昨日と同じだ。食べ終わって直ぐに僕らは部屋へ向かった。
「とりあえず情報を交換しよう」
「楓はこの世界の地理を見てきました。
この世界には主にエレベスア王国、獣王
国、樹国がありどの国でも戦争は起こって
ないらしいです。」
「へーそうなんだ」
「瑠璃はどうでした?」
「僕はこの世界のステータスの平均を調べた
よ。レベル0で何かの数値が10あればいい方
らしい。スキルも普通の人は3つから5つら
しい。あとからスキルを習得は出来る。
固有スキルはその種族がもつ能力や自分し
か持っていないスキルのことらしい。ちな
みに新しく同じスキルを得た人が現れたら
固有スキルから普通のスキルになるらし
い。」
「そう考えてみると私達は恵まれてますね」
まあ、そうだねレベルが0の時で50以上のステータスがあったからね。
「あと、ステータスを調べてたら気になる
ワードがあってこの世界には神様から
加護を貰えたりするらしい。この世界の
住民は10歳になると教会にいって祈りを捧
げるらしいよ?スキルが貰えたり中には
神に気に入られて英雄になった人もいるら
しい。だから僕らも明日教会に足を運んで
みない?」
「分かりました明日は教会にいつまてみましょう。もしかしたら加護が貰えるです。」
「じゃ、寝るかぁー」
話していたらかなり時間が経っていたので寝ることにした。