変なテンション?
朝、目を覚ますとなぜか頭がくすぐったい。
横を見てみると楓が僕の髪へと手を伸ばしていた。
「楓、何してるの?」
「な、何でもないです。髪に付いてたゴミを取ってあげたです。」
なんか慌ててるけどまあ、いっか。
とりあえずもう1回寝よっかな?寝すぎは良くないからあと1時間だけ〜
「楓、僕二度寝するから1時間後に起こして〜」
「え〜なんで楓がそんなことしなきゃです
楓も眠たいです。」
「じゃ一緒に寝よ」
まだ外もあまり明るくないしまだ7時ぐらいじゃないかな?てかこの世界に時間の単位とかあるのかな?ま、いっかぁー
「まあ、そこまで言うなら」
「ほら抱っこ」
両手を広げてみた。ヤバいテンションがおかしいな。深夜テンションならぬ朝テンションか?とにかくテンションがおかしい自覚してるけどどうにもならないとりあえず寝よ。
「わ、わかったです」
楓が抱きついてきた。えへへなんかいいなぁ
ん、なんか急に意識が・・・・・・・
うーん二度寝してしまった。それにしてもさっきのテンションなんなの?めっちゃ恥ずかしいんだけど?多分寝ぼけてたからだけどさ?それなら記憶に残って欲しくないよ!
まあ、何も無かったていでいこう。
とりあえず起き上がろう。
「ん〜」
とりあえず結構寝たから背伸びをしておこう。軽くストレッチもしとこ。
「よし、楓起きてそろそろ出ない?」
「うーんわかったですから揺らさないで」
「はーい」
とりあえず顔でも洗お。魔法で水を出して顔をその中に入れて手で擦った。髪も濡れたけど風魔法で弱い風を起こして乾かす。あ、服乾かす時これ使えば良かった。ま、いっか。
思いついたのいまだしね。今日は沢山寝たのかなんなのかは分からないけど頭が冴えてる。
「瑠璃〜楓にもそれやって」
「うい」
そう言われたのでさっきやった事をもう1回する。この魔法には朝の顔洗い魔法となずけよう。なんかダサいけどいっか。ヤバいさっきのテンションまだ続いてそう。
「とりあえず行こっか」
「はいです」
部屋を出て鍵を閉めてから階段をくだった。
宿屋のおばさんがいたので挨拶をしておく。
「おはようございます」
「はい、おはよう。ご飯食べてくかい?」
「はい、お願いします」
「ちょっとおまち」
今日も案内された席で待つと昨日と同じ物が運ばれてきた。
「はいおまち」
「「ありがとうございます」」
「はい、上げる」
「いいのです?」
「いいよ別にお腹空かないし」
「ありがとうです」
まあ、お腹すいてないのにわざわざこんなに硬い物は食べたくない。この世界にもっと美味しいものってあるのかな?流石にあるか。
流石にこれが主食ってことは無いだろうし。
まあ、タダで貰えるんだし文句は言えないよね?
「ご馳走様です」
「じゃ行こっか」
「はいです」
宿を出る前に宿屋のおばさんに服屋がある所を聞いた。今あるお金で買えるか心配だったけど宿屋のおばさんが言うには銀貨2枚で服は買えるらしい。
しばらく歩いて教えてくれた服屋さんに着いた。着いたがあまりお客さんは居ないようだった。まあ、服なんて毎日買う物じゃないしそんなもんか。
「「ごめんくださーい」」
「あ、はーい今行きます。」
出てきたのは20代ぐらいの茶髪のお姉さんだ。
「あらお嬢ちゃんどんな服を探しにきたの?」
「あの、日常使い出来そうな物がいいです」
「じゃあ、こっちね。着いてきて」
案内されたのは日常使い出来そうな服が沢山ある所だった。
「ここにあるものは全部銀貨1枚から2枚で買えるものだよ。試着はあそこでね」
指を指された方へ視線を向けるとよく日本の服屋にもあるカーテンがかかってる部屋があった。
「はい、ありがとうございます」
「じゃごゆっくり」
そう言ってお姉さんは戻って行った。
「ふぅー
さてどれにしようかな?」
「ちょっとまってです。」
「どうしたの?」
「瑠璃の服は楓が決めるです」
「いやいや、なんでだよ」
「瑠璃はせっかく可愛い顔をしているんだから可愛い服をきなきゃ。」
「いやいやそれはおかしいでしょ
僕男だからね?」
「それでもです。」
「流石に女性服はいやだからね?」
「分かったです。女性服じゃなきゃいんですよね?」
まあ、この姿で男の服は結構違和感が凄いしね?決してそういう趣味では無いよ?
本当だよ?
それから僕は着せ替え人形のごどく色々な服を着させられた。結局落ち着いたのは長袖とミニパンだった。それと白いローブだ。
ちなみに楓はワンピースを買っていた。
シンプルだが楓によく似合っていた。僕達はそれぞれ1枚ずつ買った。合計で銀貨6枚だった。楓はおまけで髪を縛るゴムを貰っていた。貰ったゴムで髪を縛りポニーテイルにしていた。結構似合ってる。それと今まで着ていた服は買い取ってくれた。かなり汚かったけどポケットに軽減化の付与?がされてたらしい。やはりあれは魔法だったらしい。
2つ合わせて銀貨30枚で買い取ってくれた。
付与のされてるものは貴重らしいけど僕らにはあまり必要が無い。お姉さんがお金を入れる袋をくれたしね?
「「ありがとうございましたー」」
「はい、こちらこそ。また来てね」
「とりあえず次はギルドに行く?」
「そうですね、お金も稼がなきゃです」
「じゃいくか」
さっき服屋のお姉さんに聞いた道を歩き始めた。