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キエトスの街

「ね、あそこの門に門番いない?」

「確かにいるです」

「この世界って身分証明書とかあるかな?」

「そもそも言葉も通じるかもあやしいです」

「とりあえず作戦会議しよ」

「です」

今僕たちは街から1km離れている草原にいる。森はついさっき抜けた。でも行く道中に動物とか居なくてよかったぁー。とりま、作戦会議しよ。流石に言葉は通じて欲しいよね。

「どうします?とめられたら」

「適当に何か設定とか作る?案外行けるかもよ?」

「そうですね。そもそも楓たちってこの世界のお金もってるです?」

あれ?持ってなかったら詰むくね?いやでも

たしかあの神様が服にお金入れたとか言ってなかったけ?まあ、この服にあるポケットって胸ポケットしかないからきっとそこにあるだろう。胸ポケットを開いてみるとよく分からないコインが20枚あった。取り出してみると結構重い。あれ?でもポケットに入れてると軽いな何かの魔法かな?

「楓、胸ポケット覗いて見て?」

「分かったです」

「お金あった?」

「はい、パッと数えて20枚ほど」

「これは多分みんな20枚配られてるね。でも僕たちってこのコインの価値も分からないよね。」

「まあ、それはなんとかなるです」

「とりあえず街へ向かおうか」

そして僕たちは歩き出した。

「ね、街に行ったらどうする?」

「とりあえず宿をとってその後に服とか買いに行きたいです。」

「でもお金ってどうやって稼ぐのかな?

やっぱり冒険者ギルドとかあるのかな?」

「知りませんけど、何かの働き口はありそうですけどね。12歳を雇ってくれるかは知らないですけど。」

「まあ、そうだよね〜」

雑談をしていると門に近ずいてきた。

「じゃあ、話合わせるですよ?」

「はーい」


「お嬢ちゃん達何処からきたの?」

門番のおじさんが目線を合わせて聞いてきた。

「お父さんと遠い街から旅をしてきたの。」

「お父さんは何処にいるのかな?」

「お父さんは僕たちを逃がすために・・・」

「そうか・・・。お嬢ちゃん達はお金は持ってるかい?」

「はい、あまり価値は分かりませんけどお父さんが最後に持たせてくれました。」

「見せてみてお兄さんが価値を教えてあげる」

あまりお兄さんと言う歳には見えないがいい人そうなので胸から1枚取り出して見せてみた。

「これは銀貨だな。これ1枚で1日宿に泊まれるぞ。はい返すぞ」

「ありがとうございます」

「あ、ありがとうございます」

僕も一応お礼を言っておいた。

「しかし、お嬢ちゃん達は姉妹なのか?」

まあ、楓の額の角は目立つからこの質問はされるとは思っていた。

「はい、血は繋がってませんけど僕たちは家族ですよ。」

「そうか。よし、ここは通っていいぞ。

本当ならお金を取るけど秘密だぞ?」

「「ありがとうございます」」

「行く宛てがないならあそこにある宿に泊まるといいぞ。広くはないが銀貨1枚で泊まれてご飯も着いてくるぞ。あまり美味しくは無いけどな。アッハハハ」

「ありがとうございますではそちらに行ってみますね」

「おう、キエトスの町へようこそ

働き口がなかったら冒険者ギルドを尋ねてみるといい。子供でも出来るお使いクエストがあるぞ」

そうして僕らは門をくぐった。門番のおじさんには色々お世話になった。今度余裕が出来た時お礼をしに行こう。

「楓、最初どこ行く?」

「もう日が暮れてますし、宿でいいんじゃないですか?」

「それもそうだよね。もう本当に疲れたぁ」

「ですね。とりあえずお金は節約して使いたいのでとる部屋は1部屋でいいです?」

「僕はいいけど楓はいいの?」

「もう今更じゃないですか?裸も見られたし」

「う〜それに関してはごめん」

「もう気にしてないです」

「とりあえず行くかぁー」

それからしばらく歩いて門番さんが教えてくれた宿に着いた。

「すみませんー

1部屋空いてますか?」

「はいよ、1部屋で銀貨1枚だよ〜

2人かい?」

「はい」

「じゃあ、2回の1番奥の部屋ね。ご飯はどうする?」

「はいじゃあ頂きます」

「じゃあ食べてからいきな」

僕たちはお金を渡して案内された席にすわった。

「はい、おまち」

持ってこられたのは硬そうなパンとスープだった。まあ、よく見る異世界のご飯だ。

「これ、スープにパンをつけるです?」

「うん多分そう」

「「頂きます」」

スープに付けて食べてみるとあまり美味しくはなかったけれども、イノシシの肉よりは美味しかった。ここに来る最中子供がお肉を持っていたらおかしいので捨ててきた。

「ご馳走様です」

楓がもう食べ終わった。はやくね?

「楓、僕のもいる?」

「じゃあ、少しだけ貰うです」

僕はパンを半分にきりスープを真ん中に置いた。それからは黙々と食べていた。

この3日間ずっと外にいたので僕も楓も疲れているからだろう。

「「ご馳走様でした」」

食べ終わったので早速部屋に向かうことにした。廊下を進み扉を開けると少し古いが十分に使える所だった。もちろんベットは1つだった。中にはトイレなどもあったが、江戸時代にありそうなやつだった。まあ、今までは外で用を足してたしあるだけマシだった。

「とりあえず明日は服に行くのは確定として冒険者ギルドにも行っておきたい。ギルドなら色々情報が集まりそうだし。お金も欲しいしね」

「そうですね。でもとりあえず今日は寝ません?」

「まあ、そうだね」

それから僕らはいつものように密着して寝た。布団があるのに結構寒かったが外にいた時よりはましだった。それに密着してると温かいし、なんかいい匂いがする。

ヤバい思考が変態に。とりあえずもうねよ。






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