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エピローグ

25年前、私たちはきっとお互いのことを意識していた。もう戻ることはできないけれど、一言伝えてみたかった。

〜〜

《元気な男の子が産まれましたよ、奥さん!》

助産師の女性が、産まれたばかりの小さな命を私に渡してくれた。出産の痛みより、抱えた赤子の温かさの方が強く感じられた。新しい命と生活の始まりの合図のようで、この温もりを忘れなければどんなことがあっても、やっていけるような気がした。

それから数年が経ち、今では息子は小学校に通い、私は家で専業主婦である。家庭も安定しており、不安になる要素など一つもない。これからはきっと息子が大人になり、私や旦那も歳をとり、息子や孫に囲まれて、幸せな人生で幕を閉じるのだろう。

人生の終わりまで想像できたとき、別の人生を想像した。

大学生の時、旦那ではない、あの人と付き合っていたらどんな未来があったのだろうと、想像してしまった。この想像になんの意味もないが、少し興味が湧いてしまった。夫には少し後ろめたいような気がするが、出てきた興味なので許してほしい。

あの時、私があの人の心の中に踏み込んでいたら、どうなったのだろう。







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