異世界召喚
そこには大草原が広がっていた。
まるで北海道の羊ヶ丘展望台にいるような感覚だった。しかし感じたのもつかの間、まず何故ここに飛ばされたのかを考えることにした。
翔太「ええっと…まず俺は図書館に寄っただろ?その後に十六棚って書かれたとこに行って、そしてなんかめっちゃ古そうな本を手にとった瞬間に………」
???「こんにちは未来の英雄様」
翔太「?!」
突然の声掛けに驚いてしまった。恐る恐る声主の方向を見てみると清らかな女性が立っていた。
容姿はロングの髪型、目は少し鋭くて怖い感じだな。身長は160cmくらいか?女性の平均に比べたら少し身長は高い気がする。ちなみにお胸はDかEカップくらいだろう。て、おれの推察眼きしょ!
翔太は質問を投げた。
翔太「誰ですか?あなたは」
???「大変申し訳ありません。自己紹介がまだでしたね。私の名前は……」
少し固まってしまった。
翔太「あの~大丈夫ですか?」
???「すみません、実は私、記憶があまりなく自分の名前を忘れてしまったようです」
これは驚いた。まさかの記憶をなくしているとは…だが『あまり』と言っていたから全てを忘れている訳では無いのか…
翔太「あの、ここはどこなんです?」
???「その事を言うのを忘れていましたね。ここはcontaworldと言い通称コンドといいます」
それを聞いた瞬間、俺は絶望し、そして確信した。
え?何を確信したかって?そりゃもちろん
翔太「やっぱり異世界に飛ばされてたァァァァァァァァ!!!!」
頭を抱え、叫んだ。
そう、これは俺が1番想像したくなかったケースだ。異世界召喚?異世界転生?んなもんアニメとか漫画だけの事だと思っていたのに…
???「英雄様にはこれからこの世界を救っていただきたいのです。」
翔太「うん無理だな!絶対やらんぞ俺は!早く帰らせろ。お前が召喚したんだよな早く早く早く帰らせろォォォ!!」
???「ッ」
悶絶していた翔太はピタッと動きを止めた。
翔太「え、今舌打ちした?」
???「いえしてませんよ?カス…ゴホン英雄様の勘違いでは無いでしょうか?」
翔太「え、今カスって言った?完全に今言ったよね?今のは聞き間違いじゃなかったよな?」
???「ふふ…英雄様。ご冗談を。私が貴方を召喚させたのにそのような口の利き方をする訳ないじゃないですか!馬鹿なんですか?」
翔太「もう完全に言ってんね。もう我慢すんの諦めてるやん」
すると彼女はため息をついた
???「わかったならさっさとこの世界を救いなさい。これは命令です」
急に冷静になった彼女を見て寒気がした。
翔太「いや命令とかそんな簡単に聞くわけないだろ!大体お前は」
すると彼女は突然手に棍を召喚させた。
???「さっさとしなさい。さもなくばこれで脳天かち割るわよ!」
翔太は即返答した。
翔太「はい。この世界を救うと誓います絶対に。はい。」
彼女は武器を下ろした。
???「フフ…分かってくれればいいのですよ!」
彼女は満面の笑みで言った。
いや怖すぎやろ!彼女にしたくないランキングNO.1だろこれ。
翔太「はぁ~まあ世界救うって言っちゃったしやってやるよ。帰るためにもな……」
???「ありがとうございます。ちなみに英雄様の本名はなんでしょう?」
翔太「え?名前とか知っててここに召喚したんじゃないの?」
???「いえ違いますよ?あなたは選ばれたんですよ英雄として。ここに来る前何か不思議な光に照らされませんでしたか?」
???「あー…言われてみれば確かに眩しかった覚えがあるな」
???「ならそうゆうことです」
こいつところどころ雑なとこがあるな。
翔太「俺の名前は高橋翔太だ」
???「それではこれから英雄様を翔太様と呼ばさせていただきます」
???「あぁ、そうしてくれ。ずっと英雄様って言われてると変な感じだからな」
???「分かりました。それでは早速ですが…」
と、言われた瞬間ふと俺は思ったことを口にした。
翔太「ちょっと待て、お前そういや名前無いとか言ってたな」
???「あ、はいそうですが何か問題でも?」
翔太「いやいや問題ありありだろ。名前なきゃなんて呼べばいいかわからなくなるだろ」
???「言われてみれば確かにそうですが自分で名前を作るというのは少々難しいことかと」
翔太「そうか?スマホゲームとかしたり……」
いや、待てよ...スマホはこの世界に無いのか...ならわかんねえか。
翔太「いや、じゃあ俺が名前をつけてあげよう。」
???「本当ですか?それではいい名前でお願い致しますね」
翔太「おう」
さてどう言った名前を付けようか…彼女は結構冷酷な感じがあるから………よし!ちょうどいい名前を思いついたぞ!
翔太「よし決まったぜ!お前の名前!」
???「本当ですか?では名付けをお願いいたします」
翔太「それじゃあ…お前の名前は…雹美だ!」
雹美「ヒョウミ?ですか…とてもいい名前だと思います。ありがとうございます」
うっ…反応がちと悪い気がするけどまあいいか。それでいいって言ってくれたし。
翔太「じゃあ早速だか雹美。俺は何をすればいいんだ?」
雹美「では翔太様にはこれから戦闘を学んでもらいます」
翔太「…え?」