気にしなくて良いのに……と、個人的に思う“食事のマナー”
はじめにーーこれから私が書くことは、かなり感覚に個人差があることだと思うのです。
ですから、あくまでも私の意見であって全ての人がそうというわけではない、気にするかたがいらっしゃるのは当然の事実として、一般的なマナーとしては気にしたほうが無難なものとして受けとめていただきたいです。
(理由は、私の話のまま実行して、損をする結果になってほしくないからです。)
あくまでも、気にしなくていい、むしろ気にして我慢はしてほしくないタイプもいるということ。そして仮に、そうしてしまった人がいるからといって、それだけで相手を否定するのは少し行きすぎかなという気持ちはあります。
※お国柄によっては、以下の私の考え方を当たり前としているところもあるそうです。たとえばイギリスなど。
いずれにせよ、私はこれが正しいと押しつけるつもりもありませんし、ひとつの考え方としてお伝えできればという程度のことです。
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前置きが長くなりました。
私が個人的には「気にしなくて良いのにな」と思う「食事のマナー」それは、
「出された料理を、自分の好みの味に調整するのは失礼にあたるので気をつけるべき」という類いのものです。
塩を足したり、醤油をかけたり、香辛料、あるいはマヨネーズを加えてみたりといった__いわゆる、出された料理の味変ですね(*^^*)。
親しくない相手、特に仕事関係、あるいは姻戚のお呼ばれ等では、本当にくだけた関係になるまでは避けたほうが無難だとは思いますが(私は個人的にはまったく気になりませんが、気にされるかたは気にされますので)。
ですが、個人的には、「味付けの好みは個人差が大きい」ことが当然だという気持ちがあるんです。
本人の好みに調整してもらったほうが食はすすむはずです。
美味しくお召し上がりになってもらえたほうが作った側は嬉しいです。さらに言えば、ムリにならない範囲で、とりわけたぶんは、召されたほうがありがたいです。
食べ物は、もとをたどれば、すべて命あるものですよね。育てた人がいるものはなおさら。たとえば自家菜園の野菜だとしたら、愛着もあるはずだと思うんですよね。
(※もちろん、時と場合によってはご遠慮しないと自分の身が危ないケースもあります。少し認知症がすすまれたかたで、一週間前のお寿司が冷蔵庫にありますとか、食事のなかに猫ちゃんの毛やホコリがハッキリと見てとれますとか……。
絶対にいただくべきだと言うつもりはありません。なかには、潔癖症のかたもいらっしゃるでしょうし。アレルギーや、信仰上の理由、あるいはどうしても受け付けない食材や味があるケースは当然あると思いますので。
あとは消化器があまり強くなく、すぐにお腹を下してしまう体質だったり、外食が不得手な悩みを抱えるかたもいらっしゃるでしょう。
できる範囲でいいと思います。
できれば、事前にある程度伝えていたほうがより良いとは思います(*^^*)
これは予約が必要なレストランやホテルなどでも。)
ーー味つけのこだわりは、ある場合は当然あると私も思います。
そういう私も、一般的にいえば「かなりある」タイプではあるんですよね。
出汁だけでなく、食材も、どうしたら旨味が引き出せるのか考えますし(たとえば、野菜はいきなり高温調理するよりほどほどの温度のほうが明らかに野菜のうまみがあると思います。
キノコ類は80℃越えないくらいである程度おいたほうがうまみ成分が増えるので工夫しますし。
食材ごとのうまみを考えつつ調整しますし、できる限り化学調味料は控えます。
食材の味や食感もそこそこ意識して料理してはいます。それくらいには味にこだわっています。
それでも、それはあくまでも、わたしのこだわりであって、正解とは違うと思うんです。
美味しさって感じかたは人それぞれだと思うので、相手は相手が美味しく食べられるようにしてもらいたいんですよね。
作った人にあわせて、我慢しなくて良いし、それがマナーというのなら、少なくとも私は私の前ではそんなマナーは守ってほしくありません。
それぞれでいいではありませんか?
そういう考えもあると思うのです。