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1-3

「それより、クロノスって言う人が作った時空の裂け目って、何なのですか?」

「ああ、それはね」


 女神フレイヤは、時空神クロノスの実験を解説し、それが原因で今回の事象が起きたのだと説明した。さらに、()いてもいないのに、今立っている場所がショーカーン王国の首都イーラハーイであることと、王国について簡単だが説明してくれた。

 ザックリ言うと、西洋の中世っぽい世界らしい。しかも、魔法が使える世界。


「なるほど。私は、剣と魔法の世界に転移したのですね。ラノベ好きの知り合いから聞かされていましたから、何となくイメージはつかめます」

「ところどころ分からない言葉があるけれど、ある程度は理解してもらえたようね」


 そうでした。ラノベとかイメージとか、ついつい、口にしてしまったけれど、通じないのね。


「すみません。難しい言葉を使ってしまって」

「そう言えば、あなた――」

「はい?」

「私に魅了されないのかしら?」


 フレイヤが小首を(かし)げて微笑む。


「魅了? もちろん、とてもお美しい神様だと思いますが」

「その程度?」


 もっと容姿を褒めて欲しいのだろうか?


「あなた。不思議よね?」

「伏木です」

「そうじゃなくって、私に心を奪われなくて、不思議よねって」


 それ、(うぬ)()れ過ぎませんか?


「…………」

「うーん。あなた、実に面白いわ」


 ニコニコする女神。


「じゃあ、私の作った気晴らしのゲームに参加しない?」

「え? 参加って?」

「テスターよ」

「その言葉、こっちの世界にもあるんですか?」


 急に話が飛ぶし、異世界にも同じ横文字があって、目を白黒させる私。


「その格好、この世界では奇異な格好なので、お着替えしてもらうわ」


 フレイヤは、そう言って、私に向かって右手を突き出すと、辺りが光の粒に包まれ、眩しくて目を開けていられなくなった。


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