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海賊

港町エリクス……

帝国艦隊の襲撃を受けた海賊団は首領と一部の者を除き全滅していた。

なぜか帝国は町を占拠せずに引き上げていった。

生残った海賊たちは酒場の地下に作られたアジトへと逃げ込んでいた。

「クソっ!!帝国の奴らめ!!仲間と船を……」

そう叫んだのは海賊団の首領であるガルフ・アラーヌ。海賊に似合わぬ若い男だった。暗いアジトの中には机が1つと、椅子が数個並べられていた。生き残った者はわずか3名。これでは帝国に敵うはずがない。

だがそこに希望は現れた。アジトの階段を下りてくる足音……帝国に見つかったのか!!と誰もが思った。しかしそれは違った。階段を下りてきたのはユリウスたちであった。

「君たちか、海賊団というのは。しかし海賊にしては人数が少ないな。」

ユリウスは不思議そうに尋ねた。それに対し、ガルフは小さな声で返答した。

「帝国にな…」

「そうだったのか。自己紹介が遅れたな。私はユリウス。ユリウス・コートネル。レギウスの王子だ。で、後ろの二人はリバストとアーリーだ。」

ガルフは驚きながらユリウスに質問した。

「あんたが王子様か。でここに何しに来た?」

「ああ、僕らは兄さんを止めるために旅をしているんだ。恐らく裏で帝国とつながっているはずだ。その真偽を確かめるために帝国へ向かおうとしているのだが、船がなくてな。それで君たちを訪ねて来たわけだ。」

「残念だがここに船は無い。だが俺たちをあんたらの旅に同行させてくれるってんなら船を手に入れる方法を教えてやってもいいがな。」

ガルフはそう少し涙目になりながら言った。

「わかった。君たちも来るがいい。」

「ありがとう。船は俺たちの師匠のところに行けば手に入るだろう。師匠は確か東の洞窟に住んでいるはずだ。」


ユリウスたちは海賊とともに旅をすることになった。ガルフの師匠とはいったい…………

 


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