暗殺
レギウス王国 国王寝室
数日後の夜…国王リードン3世は病に倒れた。
前兆もなく突然だったので皆が慌てて国中が騒がしくなった。
町では
「陰謀じゃないのか」などと噂されていた。
ある意味ではその噂は当たった事になる。
更に数日後国王はついに力尽きた…
だがこの国王急死事件はユリウスにとって最悪のものになった。
それは国王の葬儀の場でだった。
第一王子ステイルが国民に向けて演説を始めたのだった。
「国民よ…我が父リードン3世はよき国王だった。
なぜ父が死んだか話しておく必要がある。父は殺されたのだ。第3王子ユリウスに!!
第2王子クレトスはユリウス討伐のために挙兵した。いずれ私も戦場に立つことになるだろう。今行うべきはルーネルと手を結びユリウスを討伐する事である。今ここに宣言しよう!!
国王代理としてこの私がユリウスを葬ると!!」
その日ユリウスは葬儀に出ず、父が死んだことを悲しんでいた。なのでステイルの演説の事は知らなかった。
そんなユリウスの下に二人の青年が何処からかやってきた。
「ユリウス様、我らはあなた様の味方です。冷静にお聞きください。あなたの兄達はあなたに
父親殺しの濡れ衣を着せあなたを殺そうとしています。今すぐここからお逃げください。」
青い服を着た男がそう言った。
ユリウスはそれに対し質問した。
「どういうことだ?いや、その前に君たちは何者だ?」
黒い服を着た者は質問にこう答えた。
「私はリバスト、こっちはアーリーと申します。
我々はリードン3世様に仕える王立秘密組織スタビラスの生き残りです。
他の仲間はステイルにやられました。
仇を討つため、リードン様の遺言を守るためにあなた様をお守りいたします。」
「それはまことか!!やはり兄上は…ついて来てくれるのだな?」
「もちろんでございます。さあはやくっ!!」
三人は部屋に侵入するときに使った穴から抜け出し、城と城下町を結ぶ地下水路を進んでいった。
そんな三人を待ち構えていたものとは…………