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タイミングは難しいね

作者: Soraきた

声をかけてきたのは君からのほうで

僕は歩道橋のちょうど上にあがったところ


君がようやく僕の視線と一直線になったことを覚えて

こんなとき

僕が先に歩いていたことにようやく気づいた


歩道橋の上のふたり

静かな夜に

君がさっき言いかけた言葉を

僕が理解をするまで

そんなに時間はかからないと

直感でそう思ってた


君の気持ちは

いま気づいたばかりでなく

もう前からのこと



僕は、いつかの君を想う

きれいな月夜のしたで、

海が見える公園のベンチで、

君が行きたがっていたお店の食事のあとで、

そのどれかのタイミングで

僕は君に告げようとした言葉

ずっと心の先のほうに

大事すぎるくらいに持っていた

結局は言えなかった言葉



いまは、ひとり

思い出とは別の意味で

ふと思うこと・・・



あれから・・・

君とふたりで

きれいな月夜を見ることもなく

海が見える公園に出かけることもなく

君が行きたがっていたお店に

いつでも行けるからと言ってたけど

なぜか行けなかったこと

結局は言えなかった僕の言葉

いまもこころのどこかで

その出番を少しだけ、待っている



場所も季節も天気も

月夜も海もお店も

特に関係はなく

君には言えたこと


本当はそんなことも関係なく

君に言えたこと

僕のほうから

言わないといけなかったこと







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