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正当な評価

作者: さきら天悟

最近、調子に乗っている奴がいる。

それはAIだ。

AIとはもちろん人工知能である。

チェスでは無敵、

最近では、囲碁でも世界チャンピオンクラスの人間に勝った。

そして今では小説を書いて、文学賞に出品しているいう。

それが気に入らない。

腹立たしい。

面白くもない小説がAIというだけで注目を集めている。

お前なんかに面白い小説が書けるはずがない。

お前に「面白い」という意味が分かるのか。

そもそも、みんな変とは思わないのか。

小説を書ける人はなかなかいない。

でも、人は、誰でもどんな小説が面白いか分かるのだ。

まず、自分がどんな小説が面白いかを示すべきなのだ。

それができないうちは、AIが小説を書くというのはチャンチャラ可笑しいということだ。

お前に俺の小説を評価できるのか?



数年後、AI文学賞が設立された。

人間が介在せず、すべてAIが投稿小説を評価すると言う。

最優秀賞100万円は破格だったが、

驚くべき特色は受賞発表日だった。

それは、締め切りから2週間後に決定されるのだ。

AIにはこの時間で十分だ。

応募数が1000件あっても、3日あればすべて読み込めるのだ。

そして、第1回の発表は、明日に迫っていた。





「おれの計画通りだ。

AI文学賞が設立された。

俺の小説は最高に面白い。

出版社のあつらはちゃんと読んでいないか、

バイトに読ませてるに違いない。

一度でも、ちゃんと読めば、正当な評価が得られるのに・・・」

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