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魔界暦4000年1月18日。晴れ。
先日天気のことについて書いたので何となく今日の天気を記録しておく。魔王様によると、日記はその日のことを思い出すために書くもの、らしい。曰くその日の天気とか、何となく見た景色を書いておくと後で思い出し易いと。
これは魔王様に日記を頂いたとき頂戴した言葉だ。そのあとすぐ、魔王様は、ウソジャナイヨ、と付け足したが。
さて、今日は先日ハンコを捺し確認して頂いた書類群を魔王様から頂戴し、ファイリングして、保存した。この20年で、このような記録は膨大なになってきており、最近は収納場所に困っている。魔王城の魔法図書館は広すぎる。あそこは本当意味での魔法が使用されており、物を納めれば納めるほど、大きくなってしまうのだ。仕舞う、出すだけならそれで十二分に機能するのだが、「管理する」、となったとき、不便過ぎて困っている。
以前、魔王様にその事をお伺いしたが、通信帯導入する?とか、図書館メイド部隊創設する?等という変な答えを頂いた。どれもこれも解決には程遠く、意味不明なものばかりで、私は検討しますと言ってその場を後にした。ひとまず、あのまま使うしかなさそうだ。長寿属の一生は長いので何時まであのままなのかはわからないが、致し方ない。以外と慣れてしまうかもしれないしな。
それともう一つ。私は先日魔王様から頂戴した報告書に目を通した。魔王様直筆のそれは、丁寧にも文字ばかりで、最後に経費等が記入してある酷い物だった。しかし、中身は、驚くべきものだった。複写魔術を用い、記録用紙に写した後、魔法図書館に保存。原本は魔王様にお返しすることに決めた。内容は···魔王様が魔王していた、とだけ書いておこう。多分、10年振り位ではなかろうか?あのお方が魔王するなんて。
しかし、たまに仕事する毎にハーレム候補が増えるのはどういうことだろうか。今回は村娘幼女妖女羊女ときた。なんだこのヨウジョ率。魔王城で追い返す私の身にもなってくれ。辛いんだぞ、お互いに。それが嫌だったらさっさとハーレムでも何でも作ってくれ。絶対出来る筈だ。
何を言っても作らないだろうけど。
さて今日はここまでにしよう。もう夜の10時だ。早く寝よう。明日はデュランダル磨きで忙しい。
また明日。良い日でありますように。