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居場所

どこかで見たことがあるような空間。

薬品のにおいが漂う。

そんな中で俺は目を覚ました。

ここは・・・・・どこだ?さっきまで森にいた気が・・・・。

そうだ、俺は森で少女と出会って・・・・・しびれて・・・・。

周りを見渡すと、見たことのない薬品。すこしくせになる匂いがする。

ここは・・・・?医療室?

するとカーテンの向こうから女性の声が聞こえてきた。

???「・・・・というわけでして・・・」

この声は・・・・さっきの少女の声?

???「なるほど・・・・しかしそんなことがあるのか?まだ信じられないな。」

この声は聞いたことないな。大人の女性の声。

そんな俺に気づいたのかカーテンを開けて少女がこちらを見た。

???「もう大丈夫?こっちに来てくれるかな?」

ココにいてもしょうがない。今は流れに任せよう。

俺は靴をはき、用意された椅子に座った。

俺の目の前には少女と大人の女性。

???「あの・・・その・・・あなたは?」

あぁ、まずは俺から名乗るべきだろうな。

勇「俺は松本 勇。高校2年だ。」

???「高校・・・?」

あ、そうか。さっき学園っていってたな。ココらには高校はないんだろうか。

???「えと・・・・その私は轟 涼香です・・・。」

へぇ、この少女はとどろき 涼香すずかっていうのか。

???「私も名乗っておくか。桜井さくらい あきらだ。皆からはアッキーと呼ばれている」

この大人の女性は先生っぽいな。・・・・そのあだ名はどうなんだろうか。

玲「涼香の話を聞く限り貴方は、人間だな。」

え?俺人間として見られてなかったの?

勇「俺は・・・この場所を知らないんですが。」

玲「そうだな・・・・。多分貴方はあちらの世界から転送されたようだな。」

あちらの世界?なんだそれ。

涼香「勇・・・・君は異常な天気の影響のせいでありえない事態に巻き込まれたということです。」

あの天気はおかしかった。異常すぎだろ。

勇「ということは・・・簡単に言うと俺は、あっちの世界からこっちの世界に来てしまったということですか?」

玲「そういっているだろう。こんなことは過去に一度もないぞ。」

というかこの人本当に女性か?口調が男性だな・・・まったく

勇「戻るには・・・・?」

こっちにきてしまったんならあっちにも帰れるかもしれない。

少なくとも、親くらいは心配するはず、連絡も・・・

勇「って携帯。ないぞ・・・?」

おかしい、携帯は右ポケットに入れておいたはず・・・・。

涼香「それってこれでしょうか・・・?」

彼女の右手には、さっき喰らった雷玉のせいかショートしている携帯(故障)があった。

勇「もう・・・使えないな・・・。」

玲「これは一度学園長に話した方がいい。涼香、コイツを連れて行ってくれないか?」

学園長?学園でえらい人か・・・・。

涼香「え?でも私一人ではこの人を守れないですよ・・・・」

へ?守る?なにそれ。

玲「確かに・・・奴隷にされるかもな。」

は、いまちょっといけないワードが・・・・。

勇「ちょ・・・・奴隷って・・・・。」

玲「それの事なんだがな、こっち・・・の世界?では男性は女性よりも地位が低い。」

な、ナンダッテー

涼香「他の女性の皆さんは男性一人を連れています。執事みたいなものです。」

いや・・・さっき奴隷といってたよね

執事でもいやだけどさ。

涼香「だから私と2人だといつ他の女性に襲われるか・・・・・」

いや・・・もう襲われるとか・・・・

玲「あっち系な意味でもな。フフ。」

勘弁してくれ。

勇「じゃあどうすれば・・・・?」

玲「・・・・涼香と今契約するしかないだろう。」

勇・涼香「「えぇ!?」

契約っ!?イヤダってば!

玲「?だって涼香、どれ・・・執事いないだろ?」

ダメだ、もう逃げられる気がしないっ

涼香「でも・・・」

勇「そ、そうですよ・・・、轟さんは自分の好みの人じゃないと。」

奴隷・・・にするなら自分の好みの方がいいだろう。

大体契約しちゃったら、戻れない気がするしっ!

玲「そんなことないぞ?だってさっき涼香は・・おっとムグムグ。」

涼香「やめてくださいってば!」

?なんだこのやり取りは。

勇「ま、まぁ学園長の所まで行けばいいんですよね。俺一人でも大丈夫ですよ?」

玲「?いけるわけないだろう?襲ってくるぞ?」

どうせ「キャー」とか「わーっ」とかだろう。

勇「俺一応、武術得意なんですよ?」

喧嘩なら自信はある。この力のおかげで学校生活を送ってこれたし。

涼香「でも・・・炎とかきますよ?」

な、なんだその残酷なものは

玲「そうだ、生身の男性が女性に勝てるはずない、あっというまにハーレム状態だぞ?」

いや・・・それはそれで・・・・ハッ!俺はなんてことを!

勇「え?じゃあ轟さんみたいに魔法使うんですか?」

涼香「えっと・・・あれ魔法ではなく・・・魔法ですけど・・・」

どっちなんだ。

玲「魔法といえば聞こえはいいが本当は操ってるだけ。涼香の操れるのは雷。」

なるほど、魔法なんてないのか。でも操るのが魔法じゃないのかい?

勇「じゃあ俺は一撃・・・・」

玲「その通り。だから早く契約しちゃえ。」

勇「契約って一人だけなんですか?」

多数なら問題ないだろう。あとで切り捨てば俺は自由だ。

涼香「いえ・・・一人だけです。あと絶対に変えられないですし」

OH・・・・・。

勇「じゃあがんばっていくしかないのかな」

玲「あぁ、契約されないように気をつければ何とかなると思う」

契約ってどうやるんだろ・・・気になる

勇「契約ってどうすれば?」

玲「相手の首に自分の唇を・・」

勇「はい、了解。よし!いくか!」

聞かんっ聞かぬぞ!

涼香「私練習したことないですし、上手くできるか心配ですしっ」

は?するの前提?

勇「いやいや、だから自分の決めた人でっ!ね?」

涼香「・・・・・・私は・・・一目ぼれ・・ボソボソ・・・」

?聞こえづらかったな・・・・まぁいいや、今は急ぐ

勇「えっと、ア、アッキーありがとう!」

人間と認めてもらえてなかったのにココまで仲が良くなるとは・・・俺だけかもしれんけど。

よし、急いで学園長の所へ

玲「生きろよ?何時でもこい。」

涼香「私も?」

玲「当たり前。ほら、はやく追って。学園長には通信で話しておくから」

涼香「・・・・・・・・うんっ。」

さて・・俺は無事に帰れるのだろうか・・・。




誰もいなくなった医療室に、一人の女性が何かを持って立っていた。

玲「乾かしていたまま・・・忘れてた・・・・・・どうする・・・・。」

なぜか勇のパンツを持っていた。


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