第9話 神様は危険な童心にかえる
[ M16A2(5.56mm NATO弾30発SET) 50pt ]
「どこの死の商人だよ……ポイントカードでアサルトライフルとか半端じゃねえぞ……」
とかつぶやきつつポチっと買っちゃいました。(ポイント -50)
安かったし(実銃で5万円相当って何)どっかの払い下げの中古みたいだが、昔持ってた電動ガンと同じだったもんでついつい懐かしくて!
どこの神様かは知らないがポイント入れてくれてありがとうございますっ、と言っておこう。
ついでに暴発が危なさそうな手榴弾も10個で割引モノをゲット(ポイント -8)
(なるほど、本物の手榴弾って安全ピンがT字型に曲げてあって暴発を防いでいるのか。ただこれじゃかたくて即使うのは無理だな)
ってことで両手を使って曲げを伸ばして、すぐ使えるようにセットした。
M16A2はフルオートでの射撃の代わりに、一度引き金をひくごとに3発連続で打ち出せる3バースト機構があるんだが、反動が制御しにくく狙いがつけにくい。
単発であれば制御はしやすいが、当然だが一発ずつしか発射は出来ない。数うちゃ当たる方法が使えないわけだ。
(最初は3バーストで何度か集中攻撃をしてみるか。その後ヘキサホーンが寄ってきたら単発にすれば効率はいいかも)
まず、けさぶろうでヘキサホーン2頭がやや重なる位置に移動する。これで弾が散っても、どっちかに当たりやすくなる。
けさぶろうはいつでも走らせられる状態にしておく。
発射時の反動を考え、銃の構え方のチェックもする。
ちょうど準備が終わろうとしていた時に、ヘキサホーンとハンターの戦いの方も前衛がほぼ戦闘不能になったようだ。
では、俺の方の戦闘開始といきますか。
ヘキサホーンたちのど真ん中に狙いをつけて3バーストモードで撃ちだす。
「バババンッッ」
(痛い… 耳も痛いけど、反動も結構大きくてきつい…、だが案外効いてるぜ。この弾、もしかして体組織破壊を目的とした空洞構造か?)
明らかにハンターたちの魔術や弓などに比べて、嫌がるような鳴き声の反応がある。
その後も追い討ちをかけるように何度も3点射を繰り返した。
「む? やばっ、弾切れ!」
迂闊だった。
だが予想以上に反撃ゼロで撃ち続けられたのも事実。
こちらの攻撃が間が空いた事を見て、ヘキサホーンたちが向かってくる。
俺は手榴弾の一発目を投げて、爆発も確認せずにけさぶろうに乗り込んで全開で走らせる。
数秒経って爆音と共に奴等の悲鳴が轟く。
(思ったよりは上手くいっている。だが……奴等もタフすぎるぜ)
けさぶろうを走らせながら後ろを確認しつつ速度を調節し、よたよたしながらも追ってくるヘキサホーンたちとの距離を一定感覚にする。
奴等が俺に固執して追いかけ、俺が同じ速度で逃げていく。
この状態なら相対的に速度はゼロ、つまりまったく両者とも動いていない状態にも等しい。
であれば当然遠距離攻撃手段のある俺の方が絶対優勢な立場にあるのだ。
2発目の手榴弾のピンを引き抜き、窓からやや斜め後ろにかるく放り投げる。
それがヘキサホーンの10メートル手前ぐらいで爆発する。
(すこしタイミングが外れたな。もう少し距離を縮めるべきか)
3発目、4発目と次々距離を調整しながら投げ続けた。
既に奴等も満身創痍のようで、追いかけてくるスピードもゆっくりになってきている。
5発、6発目がかなりクリティカルヒットして、7発目で1匹が倒れ、8発目で2匹目が地に伏した。
車を降り、残り2個の手榴弾をそれぞれにひとつずつトドメに投げつける。
うまく奴等の直前で爆発したが反応は殆ど無かった。
一応これで倒したはずだが、あの巨体にはとても安心して近づくような不用意な事は出来ない。
俺はM16A2のマガジンを購入して、不慣れながらもどうにかセット。(ポイント -10)
単発モードにして、5分ほどヘキサホーンを観察。
つぎにすこし近づくたびにM16A2で撃っての繰り返しで様子を見ながら距離を詰める。
そしてまったく反応のしなくなったヘキサホーンらの目の前に立って、ようやく戦いの終わりを確信した。
ステ更新
ステータス
NAME:リオン
LEVEL:21
HP:16
MP:27
腕力:14
魔力:38
器用:52
俊敏:11
知能:135
精神:77
運:5
カルマ値:16401
現在の経験値:4036
次のレベルに必要な経験値:705
総合取得ポイント 383pt
使用済みポイント 71pt
使用可能ポイント 312pt
後1、2話で一章は終わり…かな?