第6話 グダグダでいこうぜ
…………、明らかに怪しい服装
そして見たことも無い奇天烈な車
とどめに気持ち悪い顔のヘキサホーンの死体
はい、俺は今、どうしようも無く不審者です…………
まず村(イラニ村というらしい)に着いて、門番に止められる。予想はしてたが軽くへこむ。
テフィさんが門番と話をする。門番の一人が誰かを呼びにいく。
「大丈夫ですよ。僕に任せてください」とテフィさんが太陽のような笑顔で言う。
俺、鉄格子の中に入れられる…………………………
ということはなく、やって来たのはお爺さん一人。
話を聞くと、俺はコボルト専属の商人でハンターという事にいつの間にかなっているっぽい。
で、いつもコボルトたちは小動物を村に売っているらしくて、そのつてでヘキサホーンも売ろうとしてくれている…………というのが現状。
そして値段の交渉でテフィさんとお爺さんの間で妙に熱気が満ち満ちている。
俺とけさぶろうとヘキサホーンは、集まった野次馬の見世物状態だ。
「では金貨22枚でよろしいかな。1枚分だけは銀貨100枚にして渡すということで」
「はい、それでよろしくお願いします。ヲータャさん」
話は決まったみたいだ。
(しかし金貨22枚か。随分とまた高額で売れるもんだな)
待っている間が暇なので、メディちゃんを抱っこしながら不自然でない程度の動きで神様バッジを使って調べ物をしていた。
お金の単位だが、
小銅貨が1ルト
半銅貨が5ルト
銅貨が10ルト
小銀貨が100ルト
半銀貨が500ルト
銀貨が1000ルト
小金貨が10000ルト
半金貨が50000ルト
金貨が100000ルト
で、1ルト=前世の日本の1円ぐらいの価値。
つまり金貨22枚だと220万円換算。
ここだと平民の年収3年分ぐらいで、大金持ちという程ではないが臨時ボーナスとしては充分大金だ。
ヘキサホーンに関しても調べてみたが、
その肉は前世で言う松坂牛並みに美味で高額。
その骨でスープを作ると、一口飲めば心までとろける。
その6本の角は万病に効く薬(うさん臭いが)になる。
と、某グルメ漫画に出てくるような牛という事だ。
「テフィさん、ヘキサホーンの親の事はどうなった? ちょっと、というかかなり心配なんだけど」
「そちらも門番のライアさんに伝えてあります。ちょうど近くの街に高ランクのハンターの一団が滞在しているらしくて、すぐ呼んで来れるらしいです。安心しましたよ~。その人たち以外にも…………」
5メートルの猛獣、いや怪獣への対処だが、既に近隣の街へ通達が出され、先の一団以外にも専門のハンターたちがわらわら集まってくるらしい。
何しろヘキサホーンは高く売れる。
この世界にも金の為なら危険も顧みない人間は山ほどいて、腕に自信のある奴らが確実に集まってくるそうだ。
本当に大丈夫なのかな?という疑問もあるがここの常識に長けているテフィさんが安心だと言うのだからもう大丈夫なのだろう。
大丈夫……だよね?
しかし、なにもかもテフィさんにやって貰いました。正直、足を向けて眠れません。
その後は、微妙にM字開脚っぽい格好で死後硬直しているヘキサホーンを某所まで運んで引き取って貰い、金貨22枚分の大金を手にした!
そしてそろそろお祭りが始まるらしい。
ステ更新
ステータス
NAME:リオン
LEVEL:13
HP:10
MP:15
腕力:9
魔力:28
器用:40
俊敏:7
知能:113
精神:59
運:3
カルマ値:16401
現在の経験値:1659
次のレベルに必要な経験値:411
総合取得ポイント 100pt
使用済みポイント 3pt
使用可能ポイント 97pt
( ゜Д゜)ポカーン
総合評価がいきなり2.5倍に、しかも初感想を貰ってしまいました。
自分は元々読み専門なんですが、お世話になりすぎたんでお返しもかねてこの小説を書いています。
少しでも楽しんでいただけたら幸いです。