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異世界トリップ?とんでもねぇ!わたしゃ神様だよ!?  作者: スリザス
第一章 ドナドナ編 ~JASRACに売られてくよ~
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第2話 タルタルソースは魔法のお味

「こんなん聞いてないって。どうすんのよ、コレ……、唯一の公式チートがオート三輪……ブツブツ……」


俯いて何やら呪文のごとき独り言にふける。


低位とはいえ神様補正で外見だけは良いはずであるが、これではただの危ない人に。




「よし、ネガってても仕方ない。初ドライブといこうか」


転生トラックは普通のトラックとはまったく構造が違う。


どちらかというと馬に近い意識があり、初乗り時には独特の技術が必要となる。


「よちよち、いい子だね~~~ 僕が新しいご主人様ですよ~~」














(ハア……、手懐けるのに一時間もかかってしまった。疲れたよ……)


「よいしょっっと」


早速けさぶろうのシートに乗り込む。


「しゅっぱ~~~」






「こんにちわ~」






「えっ?」


(馬鹿な、この俺の背後を取るだと……、まったく気配に気づかなかった…… 不覚っ、なんたる不覚っ!)






「こんにちわ、お兄ちゃんっ」





(てか、なにこれ、妙に女の子っぽいおっとりした声じゃね? あれか、これがもしかしてトリップテンプレ即美少女との遭遇イベント。まさかこの俺にそんなものがっ)






「何してるの~?」






(でも何か美少女ってよりも、美幼女ってのがしっくりくる声だな。まあそれはそれで妹かわいがりをしてやろう。大丈夫だ、問題は無い、それいくぞ!)


「ハーイ、僕、お兄ちゃんだよ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」






「………………………………」(←おびえる美幼女らしきもの)


「………………」(←変態と紙一重なお兄ちゃん)







「これはっ、まさかのタル○ル。FF11のタ○タルにクリソツ、俺の目の前にあのタルタルがっ。リアルタルタルマジ萌えっ。号泣ぅぅぅ」






「あの……その……」





「ハイ、なんですかお嬢ちゃん、わたしはアヤシクはナイデスヨ」















「そっかー、君はコボルト族だったのか」


(先入観マジ恐るべし。コボルトと言えば小汚い犬頭のモンスターの印象が強すぎて、こんなに萌えれるものだとは思いもよらなかった。よく考えれば犬でもいろいろあるしな、マルチーズのコボルト版とか上品そうだし)


「うん、あのね~、今日はお父さんが人族のお祭りにつれてってくれるの~」


「お祭り? 今日あるのか、知らなかったな」


(ちょうど良いじゃないか、どさくさにまぎれて露天の食べ物で腹を膨らますことが出来るぜ! 金が問題だが)


「それでね、それでね、とっておきのドレスが着られるの!」


「ドレスか、綺麗なんだろうな~」


「うんうんっ」


「あ、あのさ、そのお祭り俺も一緒に行けないかな?」


「じゃあお父さんに聞いてみる~」


「頼んだ! で、どこ行けばいいかな? ついでに送っていくかい? これで」


バンバンとけさぶろうをたたく。


「これ……お馬さんはどこ~?」


「お馬さんは居ないよ。これはトラックだから」


「トラック、トラック……」


「そう、トラック。トラックは馬よりも速いのですっ」


「乗ってみたい! 乗せて~」


「お望みのままに。小さいお姫様」





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