第10話 おうごんのたそがれ
(それにしてもデカイな、こいつら……特に頭がおかしいぐらいでかすぎ。いったい何人前の牛タンが取れるんだよ……)
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七輪(網、団扇、炭つき) 2ptを買いました(ポイント -2)
包丁(牛刀) 1ptを買いました(ポイント -1)
美味しいお塩 1ptを買いました(ポイント -1)
プルコ 濃縮レモン果汁 1ptを買いました(ポイント -1)
サバイバルセット 1ptを買いました(ポイント -1)
お食事用小道具セット 1ptを買いました(ポイント -1)
焼肉のたれお徳用 1ptを買いました(ポイント -1)
ミク印の青ネギ 1ptを買いました(ポイント -1)
約15分後、俺はありえないほど優雅に超極上のタン塩を味わっていた。
そして様子を見に来た村人1号と2号に銀貨数枚を渡し、テフィさんや他のコボルトたちを呼んできてくれと頼んだ。
今の時点で頼りに出来るのは彼らぐらいだし、これだけの獲物の所有権を主張したり、売却するにしてもコネがなくては難しいと判断したからだ。
どちらかというと最初にハンターがゴネて来ないかと心配だったが、どうやら彼らは自分らの治療で忙しかったようだ。
かけつけてきたテフィさんの第一声は
「な、何してんですかーーーーーーーー!!!」
だった。
「おいしいね~」
メディちゃんがタン塩を天使のような笑顔で味わっている。
「じゃあ、ハフっ、ハフ……、僕らの方で協力してもぐもぐ、売却手続きをしますね。はふー」
「うんうん、手数料はかなり色をつけるからはむはむ、皆で協力して売りさばいて欲しいゴックン。」
俺はまだ食っていた。
コボルトたちも集まってきたので、あれから更に5個七輪を追加購入(ポイント -10)
牛たちの惨劇の場は、俺とコボルトたちの焼肉パーティー会場と化していた。
ヘキサホーンの売却価格は最終的に金貨600枚ほど。
特に立派な角が高い値段がついたらしい。
肉はかなり傷ついていた為、微妙なよう。
そのうち輸送費など色々と手を回すのに使ったのが金貨100枚、コボルトたちにも金貨100枚を支払い、最終的な俺の手取りは金貨400枚弱。
俺への面会の打診がいくつかあったようだが、すべてテフィさんへ押し付けた。
ちなみにハンターらは殆どが村に入院。なにやらランク詐称がばれたらしく色々と問題があったという。
その後は特に追記するようなことはなく、せいぜいテフィさんご苦労様ですというぐらいしか言うことはない。
子供らをけさぶろうの荷台にのせて、コボルトらの住居に帰ってきたのは日も暮れたころ。
荷物はほとんどけさぶろうの中において、俺は客人用のベッドを貸してもらい、一晩泊まることにする。
「きゃーーーーーーーー!」
「みゅ~~」
「きもちいいね、えへへ」
「あったかいねー」
「僕も~まぜて~」
「私も~」
「ぼっくもーー、たーー!」
どうにもがきんちょらのパワーには負ける。
そして大人気だ。俺ではなく、マイクロファイバー毛布が(ポイント -2)
半分ひったくられてるし。
メディちゃんは俺の腕を枕にして、よだれをたらしてウトウトしている。
とりあえず、今日は疲れた。
んじゃ、おやすみなさい~~
「ぐふっ……、そこ痛いって!、そこ乗っちゃらめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
総合取得ポイント 449pt
使用済みポイント 92pt
使用可能ポイント 357pt
後1話で一章終わりです。
次は迷宮編を予定してまっす。
作者はダンジョン系のゲームが大好きなんですよ。
でもシステムもストーリーもコレ!ってゲームは少ないですね。