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第1話 少女の生き方

アメリア「……世界の平和を乱す者は私が倒す!!!」


長い桃色の髪の毛に赤の瞳を持つ少女は今日も時空の狭間で戦っている

時空の歪みに発生する生物 滅龍を退治することで彼女が管轄する地球の平和は守られるのだ


アメリア「ゲンム管理長、第3魔術の使用許可を願います」


冬の寒い海風に揺られる船の上に乗りながら、右手を右耳に添えて魔法の遠隔通信を行っている。

目の前にいる滅龍の1種、海龍を討伐するために彼女はそこに立っている


ゲン『許可する、アメリア。海のど真ん中ならド派手にやってしまえ!』


アメリア「了解です、いつも通りにやってみせます!」


アメリアがそう言うと船から勢いよく空へ飛び出し、勢いが減弱したと感じた頃飛行魔術を発動させた

背中からリボンのようなものが現れ、そのリボンのおかげで落ちることなく空中を浮遊している


アメリア「……第3魔術 十三の理…絶殺逝砲(ラストライファー)!!!」


アメリアがラストライファーを発動させるとアメリアの魔力を限界まで凝縮させた砲撃が杖から放出され、海龍の身体を大きく貫いた


海龍はコアを破壊されたことで雄叫びを上げながら倒れ、そのまま空中に自然魔力として吸われて行ったのだ


アメリア「……任務完了、今日もお疲れ様でした!」


アメリアがそう言うと同時に姿が一瞬にして消え、移動した先は元の次元であるオリジナルゾーンだった


先程戦っていたのは元の次元(オリジナルゾーン)真次元(エターナルゾーン)の狭間にある次元、魔次元(デッドゾーン)である

デッドゾーンはオリジナルゾーンとエターナルゾーンどちらにも影響を及ぼす危険地帯であり、要注意なのはデッドゾーンで起きた出来事はオリジナルゾーンやエターナルゾーンにも反映されてしまうというところだ


アメリア「……………」


?「ふぅ………」


アメリアが深呼吸をすると同時に武装が解かれ、みるみると一般人の少女のような姿になった。茶色のセミロングヘアーに桃色の瞳を持つ見るからに高校生というかのような制服を着た少女、彼女こそが【時空最高機関所属歴史管理少女隊ヒストリア】の隊長 アメリアなのである


?「天音ちゃん!」


天音「…遥香さん!」


彼女を天音と呼ぶ女性は時空最高機関所属歴史管理課諜報員の江戸橋 遥香である

主にヒストリアの送迎や現場の情報収集などに携わっている


遥香「流石ヒストリアの隊長ね。まだ就任してから1年も経ってないのに実績がどんどん積み上がってくわ」


遥香の運転する車の助手席に乗り、ぼんやりと海辺を眺める天音は海よりも遠い空を見つめていた


天音「…私は平和が好きだから。悲鳴とかそういうの聞きたくないし…私が動くことでどうにかなるなら私はアメリアになるよ」


天音が首からかけている赤い花のネックレスが太陽の輝きに照らされ、まるで内に眠る眩い輝きが溢れてしまいそうであった



?「……工藤 天音、17歳、4月20日生まれ、A型、一人っ子、都立浅木高校2年生、歴代ヒストリア最高レベルのアタッカー適正…そして現ヒストリアの隊長…若いのに大変ねぇ…」


遥香「天音ちゃんは特異体質だから定期的にメンテナンスしないと魔力回路が破損しそうなのよ。だからフランに看てほしくて」


天音のプロフィール資料集をパラパラと捲りながら読んでいる白衣を着た濃い緑髪で金色の瞳を持つのはフラン・エストワーズ 通称 研究者Fであり、ヒストリアに関する研究を行う課の課長であり研究長でもある


フラン「面白そうな子だから全然構わないのだけど………天音を壊すほどの莫大な力を生み出すトリガーを作っちゃうかもだけど…それでもいいのかしら」


遥香「そんなのは却下よ。天音ちゃんは兵器ではないわ。人間としての生涯を過ごして欲しいの」


フラン「ふーん、天音ほどのポテンシャルがあるならこんな地球なんて容易にぶっ壊せると思うんだけどぉ…だって第3魔術であの威力でしょう?…それにアレで魔力を大幅にセーブさせてるらしいし……天才というか…天災というか…」


遥香「だから天災にならないように話し相手になったりとか、エンゲージストーンのメンテナンスも完璧にね。結構アレ繊細で壊しそうでヒヤヒヤするんだから…」


フラン「あー…確かにエンゲージストーンは扱いが難しいわ。特に天音のエンゲージストーンは言うこと聞かないって有名よねぇ、天音の言うことにしか従わないんだもの…」


遥香「高い適合性だったからね、あのヤンデレエンゲージストーンは…」


天音がアメリアとして活動するにはエンゲージストーンという特殊な魔力凝集石に自身の魔力を注入することで最高効率状態つまり武装状態になるという仕組みになっている。そして天音の持つエンゲージストーンには意思があるのだ。


ー天音の部屋ー

天音「……はぁ……お疲れ様、アテナ」


天音がベッドに寝転がりながら、アテナと呟くとエンゲージストーンが人型に変化し、目の前にハーフツインの可愛らしい少女が現れた

具現化するとすぐにベッドに寝転がってる天音に飛びつき、強く抱き締めてまるで甘えん坊の子供のようであった


アテナ「天音ぇぇぇっ!やっとお喋り許してくれたぁ!アテナ寂しかったぁぁぁ!」


天音「ずーーーっと脳内でワガママ言い放題だったじゃん……」


アテナ「だってだってーーー!天音ったら全然強い魔法使ってくれないんだもーーん!!!ラストライファーなんてショボイやつよりも ゼロクリニカルとかそっちの方がかっこいいってぇ!」


天音「あんなの海に放ったら地殻が壊れちゃうでしょうが!!!現実に影響されるんだから第1魔術は使いたくないし…第1魔術ってめーーーーっちゃ疲れるんだよ!しかも変に発動させたら全身骨折するし…」


アテナ「ふぇぇえぇぇ!!地球がどうなろうとアテナはどうでもいいもん!アテナには!天音がいればいいんだからぁ!」


天音「なんて恐ろしい子……どうしてそこまで私に執着するの???」


アテナ「天音はアテナの番のような存在なの!天音以外興味ない!天音の力になることがアテナの使命なの!」


天音「生まれた時から定められた相手みたいな?…私の魔力にホイホイつられたということだね…」


アテナ「天音の魔力も美味しい!んー…その話してたら天音とイチャイチャしたいなぁ…ねぇ…キスしてもいい?」


天音「アテナは女の子でしょ!私の恋愛対象は男の子なの!女の子とキスしません!」


アテナ「ふぇぇぇぇぇ アテナだって好きで女の子として生まれたわけじゃないもんんんん!!!男の子として体再構成してくればいい!?」


天音「……うーん…ヤンデレ男より女の方がマシかも…」


アテナ「じゃあダメじゃんんんん!」


天音「はいはいはいはい、頬にキスぐらいならいいからほらいっぱいしていいよ」


アテナ「んー…じゃあそれで我慢する」


アテナが嬉しそうに天音の頬にキスをしていると、部屋の扉が開き扉のところに立っていたのは同じヒストリアの仲間でサボり魔として有名な相澤 姫華だった。


姫華「んん…天音。お金貸して」


アテナ「邪魔するなこのクソ女」


姫華「しまった ヤンデレ女具現化タイム…姫華逃げます」


天音「またゲームに課金しまくってお金無くなったのかなぁ姫華…」


天音より先輩としてヒストリアで活動していたが、天音が加入したことにより出番が減ったことで自由時間をゲームする時間に与えるというぐーたらぶりを見せるのは ヒストリア副隊長 リディアこと相澤 姫華である。基本的にヒストリアは年収2000万が最低ラインであり、普通に過ごしていればお金に困るはずはないが、姫華はありえない程の課金中毒者であり月に200万も費やしているのだ


アテナ「ふん、あんな女さっさと貧乏になって飢えて死ねばいいの!」


天音「そんな事言わないの!死ねとか言うんじゃない!」


具現化したエンゲージストーンに触れることは可能であり、アテナの柔らかい頬を軽く引っ張って少し懲らしめた後今後のことについて話し始めた

天音とアテナはバディであり、2人が組むことでヒストリアの総戦力に多大なる貢献をするからだ


天音「……結局私がアメリアとなっている間の身体能力値は今の私の身体能力値×100なんだよね」


アテナ「うん!そしてアテナの固有能力で全部会心級の攻撃力になる!アテナと天音のシンクロ率が高いほどアテナの能力も最大限まで効果を発揮できるんだよー!」


天音「…じゃあ…普通に今筋トレしないとなぁ…」


アテナ「天音がするならアテナもするー!」


天音が起き上がろうとすると同時にアテナも起き上がり、天音の腕に抱きついてスリスリと離すものかと言わんばかりにくっついている


天音「アテナが練習相手になってくれたら助かるんだけど…そんなに私と戦いたくないの?」


アテナ「えっだってアテナのかわいいかわいい天音の顔にパンチなんてしたくないもん!天音は綺麗なままでいて欲しい!!可愛いままでいて欲しい!」


天音「この中で一番戦えるのはアテナなんだから…」


アテナ「んーーー…天音がどーしてもって言うなら考えるけど…」


天音「……おねがい♡」


天音がプライドを軽く捨てて上目遣いでアテナにお願いをするとアテナは悶え苦しむかのようにしゃがみ、この上なく幸せな顔で喜んでいた


アテナ「天音かんわいいいいいいいいい!!わかったぁぁぁ!アテナやるよー!!」


天音(ちょっと恥ずかしいけどお願いすれば大抵OK貰えるから…ある意味ちょろいのかなアテナって…)


そう思いながら天音とアテナは自室を出て、訓練室に向かった

天音とアテナが今いるのは地球上でヒストリアの関係者以外なら誰も存在を知らないであろう時空最高機関所属歴史管理課の本拠地である。本拠地は地下にあるが魔力を持つ者最低1名以上同伴必須と特殊な入口からでしか入れないため、普通の一般人がたとえ全ての大地を掘り起こしても本拠地が見つかることはない

天音はその本拠地に住んでいるのだ


ー訓練室ー

天音「誰かいるのかな…あっ!シルヴァ!!」


シルヴァ「ん…?あ!隊長!おかえりなさい!それに珍しくアテナさんが出てきてるなんて…」


アテナ「ふん、女狐第2号がアテナの名前を気安く呼ばないで」


天音「こらこら…シルヴァは今日は1人?ゼイドはどうしたの?」


シルヴァ「ゼイドは今昼寝中ですね!なので1人で訓練してます!!」


天音のことを隊長と呼ぶ彼女はシルヴァ・アゼギエル。金髪の髪の毛に琥珀色の瞳を持つシルヴァは地球人では無く、別世界から派遣されてきたヒストリアの1人。天音のことを尊敬し、心優しい性格の持ち主である


天音「昼寝中かぁ…あのおじさんはよく寝るね…」


アテナ「ふん、あんなおっさんくさいゼイドなんてそのまま寝すぎて腐っちゃえばいいのに!」


天音「口悪すぎるなぁ…アテナ…」


アテナ「天音は勿論良い匂いするよ〜♡ずっと嗅いでたいなあ♡」


シルヴァ(アテナさんは本当に隊長のことが大好きなんですねぇ…まだアテナさんが隊長と会う前は誰ともバディを組む気が無くて大問題でしたし…)












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