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エピソード5 生徒会に勝手に監視対象にされました

「リヴィア・ノースフェル。あなた、最近ちょっと目立ちすぎじゃない?」


放課後の図書室。静寂を破ったのは、妙に芝居がかった口調の少女だった。


「……誰?」


「生徒会情報管理局所属、エイミ・フェルシア。あなたは今日から、生徒会監視対象に指定されました!」


ぴしっと紙を掲げて見せる少女。

銀縁眼鏡に三つ編み、お堅そうな制服。


どう見ても真面目そうだが、妙にノリが軽い。


「監視って、何か違反でもした?」


「ううん。してないけど、『なんか強すぎるから怪しい』って会長が言ってたの」


うん、すごい曖昧な理由だ。


リヴィアがため息をつくと、エイミはどこか嬉しそうに椅子に腰かけた。


「ちなみに、これから私があなたの行動を一部同行して観察します!」


ついてくるの……?


「あ、 安心して、観察するだけだから。寝るときとかお風呂とかは入らないよ!」


その前提がおかしい。

「私のプライバシー…」


「それと、魔術の使用記録もできるだけ記録したいから、魔術使うときは教えてね!」


授業中どうするの?


「……学園生活、さらに落ち着かなくなった気がする」


エイミはノートを開いてペンを走らせる。


「すでに『昼食中に魔力の流れを調整していた』っていう記録は取れたし。すごく興味深い!」


「そんなの誰でもやるでしょ」

食べてる時に、魔物が襲ってきたら危ないし。

ちょうどいい暇つぶしだし。


「でもその制御精度、尋常じゃなかった! レベル7以上ってところね!」


「勝手にランクづけしないでよ」


と、そこへ別の生徒が走り込んできた。


「フェルシア! 生徒会から伝令! 『ノースフェルの再試験案が通ったって!』」


なにそれ

「初耳すぎるんだけど」


「今度の実技試験、学年全体公開でやるらしいよ!? 相手は──」


「──模擬戦特化の生徒会副会長、ジーク・ハウルだって」


エイミが呟いた。


「……また騒がしくなりそう」

生徒会って、暇なの?

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