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47 いよいよ結婚

 結婚式会場は王宮の広間だった。友人、家族に囲まれて婚姻届に署名をした。


 式に招待されたリリーの祖母は、自分が伯爵を継ぐ時の父を思い出していた。



 父はこう言った。


「プリシーさんの婚約者はブラックレイク家の嫡男だった。それで二人は結婚出来なかった。


 彼は自分の年上の従姉と結婚した。ちょうど、夫と死に別れて戻って来た人だ。



 お二人の間に、お嬢さんが生まれた。そのお嬢さんがお城に努めて勤めて縁があって側室になった。


 その方が生んだ男児が王位に着いた。


 王室が絡んでいるから、この話は爵位を継ぐ者だけに伝えてきた」


『若いわたしは、ふーーんとしか思わなかったけど・・・ブラックレイク家と縁が出来たときは、過去を訂正するのかと思ったし、駄目になった時は、そういう関係の家同士かなって思った。


 今度は王室とは・・・これは、やっぱり』


 拍手の音にはっとした彼女は自分も拍手をした。『わたしで終わりよね』と思いながら。





 ◇◇◇

 今日は王子様の結婚パレードだ。朝早くから行って場所を確保した。


 なんでもお相手は騎士団の魔法士様だと聞いた、多分、すごく強い人なんだろう。


 パレードが、出発したのだろう。歓声が聞こえて来た。


 ピカピカにお洒落した馬に、制服の騎士が乗り込んで見物客に手を振りながら行進している。美男、美女が騎士様に多いんだ。


 いやぁ、いいねぇ。結婚ってと思っていたら、子供たちがやって来た。


 なんだあれは?花や動物が、宙にふわふわ浮いてるじゃないか。可愛いし、ちょっと欲しいかも、売ってたら買おう。


 お二人が来た! あれ、強そうじゃない。普通だ。普通で綺麗だ。幸せそうなお姫様だ。


 お姫様が立ち上がった。隣りの王子様がお姫様の腰に手を回している。二人が顔を見合わせて笑った。


 その笑顔のままお姫様は手を振った。


 すると、あっ虹が頭に・・・頭の上に・・・手を伸ばせば虹に触れられる。


 馬車に向かって拝んでる人もいるぞ・・・いや、その気持ちはわかるが・・・


 馬車が行ってしまった。なにやら、じーんと嬉しい気持ちで動けなかった。


 笑顔とか、宙に浮いた花とかが頭のなかをぐるぐる回る。


「おぉ」と静かな声がした。うんと見ると空を見上げている。


 そこには、空いっぱいに広がる虹があった。おれは、黙って空を見た。


 ☆彡☆☆彡☆☆彡☆☆彡☆☆彡☆


 本編はここで終わります。


 この後、少しずつ閑話を投稿いたします。そちらの方もよろしくお願いします。


誤字、脱字を教えていただきありがとうございます。

とても助かっております。


いつも読んでいただきありがとうございます!

楽しんでいただけましたら、ブックマーク・★★★★★をよろしくお願いします。

それからもう一つ、ページの下部にあります、「ポイントを入れて作者を応援しよう」より、ポイントを入れていただけると嬉しいです。


どうぞよろしくお願いいたします。



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― 新着の感想 ―
最後まで中心テーマは家族で、ヒロインがあんなぬるいんじゃなくてもっとしっかり復讐した方がなかったかも。特に両親に。恋愛とかどうでもいいんで王子と結婚?あっそうって感じで。めちゃくちゃスッキリしねえ〜〜…
完結お疲れ様でした。 最後の方は疲れちゃったのかな?と思いましたが、投げ出すこと無く一区切りまでありがとうございました。
完結お疲れ様でした。 途中から毎日更新や、モチベーションが低下している様子が見られましたので、次は無理せず頑張ってください。
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