表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

悪魔達の夜宴

悪魔と酒と、たまにイカ

作者: 灰色セム

潮風の残り香が店の中を漂い、薄まっていく。どこまでも続くような海と空を眺めつつ、トビアス達は昼間から様々なイカ料理を楽しんでいた。


「そういえば、二人はお酒を飲まないの?」

トビアスは未成年だが、ハルディンとヨノンは余裕で二十歳を過ぎている。宴会といえば酒のイメージがあったトビアスとしては不思議だった。


「お前は酒気帯び状態で飛んで帰るつもりだったのか? 危なっかしいな」

「最近、法改正があったのよ。人間の法律は守らなきゃね」


イカをもりもり食べながらトビアスは首をかたむけた。よく噛んで食べ終えたトビアスがヨノンを見る。

「ヨノン先生、酒気帯びってなに?」

「解説しよう。酒気帯びとは呼気中アルコール濃度が――――」


長年医者をしているだけあって、辞書のように正確な情報が語られる。言葉遣いに反して子供に優しいヨノンの解説を、トビアスが真剣に書き取る。料理そっちのけで道路交通法にまで派生したやり取りをかわす二人に対し、ハルディンは柔らかい笑みを浮かべた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ