装備しちゃうよ! スズキさん! part4
「あとはこれとこれとこれね!」
重要な武器を決めた愛姫子は他に目を付けていたらしい軽装な鎧と手袋、ブーツを早速装備し始めた。
なんともせっかちだ。
「どう!? アシガル!」
セーラー服を損なわない程度のプロテクター的な鎧と赤い手袋、そして赤いブーツを履いた愛姫子は武装前の美しい女の子から凛々しく美しい女の子へと変貌を遂げた。
(ナイス! 愛姫子ちゃん、ちゃんとわかってるじゃないの!!)
「ネェちゃん、このマントもつけな! 何かと便利だからよ!」
「おぉ! マントかぁ、うんうん冒険ぽい!」
しかしアシガルは反対した。
(それじゃせっかく軽装備で身体の隅々まで見れて妄想出来たのに全部隠しちまってるじゃねーか! 糞オヤジめ!)
「それはどうでしょう? 暑い場所を冒険する時にはかなり邪魔だと思うなぁ……」
などとかなり無理のある言い訳まで付けたわけだ。
「うーん……。じゃあこのロングスカーフなんてどうだい? 長くて細いし、何より軽い! それでいて守備力もちょいとあげてくれる! 何よりしまっておいても邪魔にはならねぇぜ!」
(オヤジ! やれば出来るじゃんか! それならあの謎の服装は隠れもせず、むしろ引き立てている! ベリーグッドだ!)
「コホン。それならいいんじゃないすかね!」
「へっやっと勇者のオーケーが出たぜ! よぉネェちゃん、盾はいらねぇのか?」
「盾? う~ん……。剣を二本振り回すのに邪魔だからいらない」
そんな理由で身を守る術を一つ消去していいものなのか?とアシガルは内心突っ込んだが、盾が邪魔して乳や尻や太モモが隠れることを危険視したため何も言わなかった。
お前はそれでいいのか? アシガル!
いったい何のための買い物だ!
「んであたしって職業は剣士なのかなぁ? 戦士?」
「どうなんすかねぇ。ただ剣を装備出来ただけじゃわかんないっすねぇ……」
そんな二人の疑問にキッパリと答えたのはマスターだ。
「ネェちゃん、お前さんは魔法剣士に違いねぇ!」
「マジック・グラディエーター? そんな職業ありましたっけ?」
アシガルの肩をポンと叩くとマスターは講釈をはじめた。
「その剣はさっきも言った通り魔剣だ。しかも逸品中の逸品さ。なんでも己の魔法をその二本の剣に連動させて斬撃に相乗効果を与えてくれる不思議な剣さ! それを装備して鞘から抜いたネェちゃんはまさしくマジック・グラディエーターたる証さ!」
「マジック・グラディエーターですって! カッコいい! じゃあ、あたしは魔法も使えるのね! 超芸達者!」
自画自賛する愛姫子は装備したそれぞれを馴染ませるかのように悩ましげな動きを見せつけた。
「けどもし職質を受けた時に長ったらしい業種だから、これからはMGっことにしよっかな!」
などとうかれているが、
(MGとはなんだと質問が増えてる気がするんだけど……)
と、アシガルは突っ込んだ。
そしてなおも続く愛姫子の装備品を馴染ませる動作は魅惑のダンスであり、悩殺ボディを遺憾なく発揮していくのであった。
(愛姫子ちゃんは引き締まった健康美な身体だし、出るとこも出ていて……。ウン! 俺、大好き!!)
もはやエロ小僧でしかなかった。
そして美菓子はというと…………
つづく