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激突! 美菓子×光魔隊長マキ!

マキは美菓子に絶対の自信を持っていた技を跳ね返されたことを忘れてはいない。

同じことをやっても勝てないと必勝の策を妹であり、上役でもある海鬼将ラヴチューンと話し合ってきた。



(魔光撃滅掌は最後の最後、美菓子が油断したその時に放つ!)

「いくぞ! くらえ、光散累次玉(こうさんるいじだま)!」


マキは前回と同じく魔界の光を操り新たな技を繰り出した。いや美菓子にとっては初見であったが、マキの得意技の一つなのだが。


(そうよ! 姉さんの魔力は私を遥かに凌ぎ、魔軍では淫魔隊長ルシカァーと共に比類なき容量を持っている! 技の数で圧していけば必ず勝機がみえてくるわよ!)



散弾銃のように降り注ぐ魔界の光玉は美菓子だけでなくアシガルらをも巻き込みそうであったが、そこはラヴチューンが防御壁を作り被害を防いでいた。


「姉さんの戦いで愛姫子が負傷したり体力を使っては私との戦いがつまらなくなるでしょ?」

「つーかあんた達、姉妹なんだ? 仲良さそうだけど、最初っから二人で協力して攻めて来た方が良かったんじゃない?」


「フン、色々あるのよ……こっちもね」

愛姫子とラヴチューンは少し会話したがすぐに戦いに注視していく。



美菓子はおっとりな普段とは打って変わって俊敏にして数多の光玉を見切りながら避けつつ反撃に出た。

「フロストインパクト!」


「魔法で私に勝てると思っているの! ダークインパクト!」

二人の攻撃魔法はせめぎ合い、ちょうど中間辺りで爆発を起こした。


「それならこれはどう!? フロストショット連射!!」

美菓子は瞬時に杖を弓に変え、魔法攻撃から物理攻撃へと移行。

「ダークネスシールド!」

美菓子の矢はマキの防御魔法にカンッカカカカンッと音を立てて防がれた。



「相変わらず多彩な魔法ですね! マキさん」

「あなたこそやるわね!」


「二人とも強い! 手に汗握る熱戦!」

「馬鹿者! まだまだ様子見じゃわい。二人とも会心の一撃を狙っておる」

「口なしさんの言う通りよ。絶えず必殺の気合いは内に秘めつつも交戦してるって感じですね」



「美菓子ぉ! 頑張れぇ!!」

「しかし伝説のサトウ様と渡り合うとは敵とはいえ天晴れな武者振り!」

「敵を誉めてどうするのよ、兄さん! 美菓子さんを応援しなきゃ!」

「そ、そうだな。美菓子様! 大丈夫、きっと勝てます! 自分を信じて!!」



戦いに集中していた美菓子であったが、ローウェンの声が耳に入るやいなや瞳をハートにしてローウェンを見詰めてしまった。


「はい! 必ず勝ちます! 見てて下さいね♡」


「なんか性格変わってないっすか?」

「恋多き少女だからね」

「あぁ! 余所見すんな! 美菓子ぉ!」


しかしその一瞬の隙をマキは見逃さなかった。

(今だ!)

素早く美菓子の懐に飛び込むと、

「はぁぁぁ! 魔光閉塞(まこうへいそく)!」


光と闇とのバランスを保つような不思議な壁は美菓子を捕らえ閉じ込め、動きを封じた。


「な、何これ!? 出られないよぉ……」

「その空間から出ることは出来ない! そしてその壁は私の思いのままに消すことも可能!」

マキはそう言うと自身の最大魔法である魔光撃滅掌を放つ姿勢をとった。



「私の最大奥義が直撃するその瞬間に壁を取り除けば百発百中! これで終わりよ、美菓子……」


「ピ、ピンチじゃないっすか!」

「いいや。全然ピンチじゃなかろう! ほれ、そろそろ貯めた煩悩を美菓子に照射するのじゃ」


「ピンチじゃないの!? アシガル! 早く()()()()パワー送りなさいよっ」



(そ、そうか。戦いに夢中で俺本来の()()を忘れてた! どれどれぇ~? 相変わらずボディスーツから伸びる脚とほどよい肉体美! 心配顔する愛姫子ちゃんも可憐ですねぇ!)


それが生業か、アシガルよ。



(ぬぉ!? 閉じ込められてる美菓子ちゃん! 我を忘れてブルマが丸見えですよ! 見逃すとこだったぁ!!!)


沸々とムラムラとアシガルの煩悩は高まっていくのであった。



つづく

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