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二の丸編 終

ここから人物紹介は伏魔八騎将です。

というか、魔界十鬼衆と魔装二十四隊の由来もお伝えしておこうかと思います。


まずは十鬼衆ですが、仏教には十界というものがあるそうで、それぞれに鬼が巣くうのかなぁと安直に十人の鬼をイメージしてネーミングしました!


そして魔装二十四隊ですが、戦国最強・武田軍に本当に存在したのかは、はたまた誰が名を連ねたのかは定かではありませんが、二十四将がいたとかいないとか?


確かなのはそこからヒントを得て物語に登場させたということです(^^)


まぁオルドランにあえなくまとめてやられちゃうんですけどね……



気合い充分でヴォルクス四天王らと対峙したはずであったオルドラン達は圧倒され、這いつくばっていた。



(くっ……なんということだ……)

(まさかここまで力に開きがあるとは……)



四天王に対して全員一斉攻撃を仕掛けたオルドランらであったが、その絶大なる力に打ちのめされていた。


「な、なんなのよ!? これまでの敵と次元が違うじゃない!」

「確かに……これはまずい事になりました……ロキス、大丈夫か?」

「はい。ピューロを守るために後方へと下がります」



まるで歯が立たない戦いに苛立つラヴチューン、そして部下であるロキスをピューロとミューロと共に下がらせた長嶺。

バレンコフもアッパレも、そしてインラバと前戯も全力で立ち向かうが四天王に触れることすら出来ず、ただ一方的にやられるだけであった。



「くそぉ! ここまで来たってのによぉ!!!」


バレンコフの雄叫びだけが虚しくこだまし、勝機はないも等しい状況下で、直江がジクイルの(いまし)めを解いた。



「直江とやら、感謝するぞ! うぉぉぉぉぉ!!」



四天王らがオルドランらに最後のトドメをさそうとしたその時、自由の身となったジクイルは己の魔力を一気に開放。

四天王らを吹き飛ばし、オルドランらを守った。



「ジ、ジクイル様……」

「ご無事で何より……」


「オルドラン、バルザーク、バレンコフ! よくぞここまで来てくれたな! それにアッパレとインラバ。お前達の姿を一目見れて余は嬉しく思うぞ」


「ジクイル様……」

「その凛々しいお姿を見れて嬉しいですわ」



怒気を含んだ荒々しいオーラを放ちながらも、長嶺、雲月らに一言ずつ言葉を送ったジクイルは、四天王とヴォルクスらに向き直ると、魔王としての力を見せ付けていくのであった。




その頃アシガルらは。


オルドランらが二の丸を守護するモンスターらを殲滅したホールへと到達。

大きな階段のその先に本丸があると確信し、さらに進撃を開始していた。


「美菓子、わかる? ものすごい魔力がひしめき合ってる!」

「うん……先に行った皆は無事かなぁ……」

「大丈夫……まだ全員無事……」

「まだってことは苦戦しているのね!? オモチちゃん!」

「だったら急ぐだけだ!」



と言いつつも階段を登る愛姫子のピンクのブルマと美菓子の水色のブルマをしっかりと目に焼き付けつつも、氷雨のプリプリした肢体を堪能するアシガル。


「こんな時でも相変わらずだな。お前は」


呆れながらも、それが一番大事とばかりに、心眼の腕輪はアシガルに問い合わせたいことがあった。それは玉があといくつ残っているかということであった。


「ん? んと……他人玉と煩悩玉が一つずつしかないな……」

「よし、その玉二つは我が使う! 愛姫子達には直接煩悩照射でいくぞ! オモチも含めて四回くらいは照射出来るだろ?」



やったことはなかったが、確かに四回くらいなら今の自分には出来ると判断したアシガルは心眼の腕輪の作戦を採用。


本丸に辿り着いたら玉を二つ使ってシンガンを全盛期バージョンにし、愛姫子は聖竜姫に、美菓子はマジカルフェアリーに。

その二人と氷雨、オモチに煩悩照射をし、一気にヴォルクスらを倒し、五明が仕える真の敵を炙り出したら総力戦。

といった具合だ。



「オモチよ、お前もやっと全力で戦う時ぞ! 頼んだぞ」

「……うん……」


魔階段で敵を圧倒する力を見せたオモチをアシガルも頼りにし、凄まじい魔力のぶつかり合いが行われている本丸へと今、足を踏み入れようとしていた。



「魔王掌底! 魔王チョップ! 魔王裏拳!」



全てに魔王が付く技のオンパレードで四天王を軽くあしらうジクイルと、感嘆の声を上げるオルドランらであったが、見かねたヴォルクスの参入により、戦局は一変し、ジリジリとジクイルは押され始めるのであった。


「誰だ! ジクイルを解放したのは! だが流石だな、ジクイル。我が四天王でもお前を倒すことは容易ではないか……」



(まずいわよ、いくらなんでもジクイル様一人では勝てっこないわよ……早く来てよ、アシガル!)


ラヴチューンは勝ち気な性格に似合わず、祈りを捧げる思いであったか、しかしそれはそこに這いつくばる一同も同じ思いであった。




「グヌヌ……なかなかやるな、四天王とやら。さすがの余でもいっぺんに来られては致命傷を与えられぬな……ヴォルクスまで一手に相手をせねばならぬし、ちとキツいか……」


「グハハハハ! 年貢の納め時ぞ、ジクイル!!」



ヴォルクスはその姿をおぞましき魔竜へと変化させると、ジクイルに向かって一撃必殺のブレスを放った。


「死ねい、ジクイル! 闇の咆哮(ほうこう)!!」

「くっ! 全員を守りながらでは余が持たぬか……魔王(デビル)バリケード!!」



ジクイルは己だけならば防ぐことは出来たが、後方に控える部下や共闘してきていた者達をも守るために防御壁を広げていた。

広げる変わりに薄くなった壁をあっさりと破ったヴォルクスの咆哮はジクイルに直撃したかに思われたが。



「ブレイズブロー!!」

「フロストインパクトォ!」


真っ赤な炎と凍てつく波動が咆哮を相殺(そうさい)



「アシガルパーティー、只今見参!!」



ついにアシガルらは本丸へと到着。

四天王、ヴォルクス、そしてラスボスへと続く決戦が開始されるのであった。



二の丸編 終




本日の更新で二の丸編は終了となり、激動の本丸編へと移ります!


アシガルパーティーとオモチ、そしてヴォルクス、それに四天王との決戦!


魅惑の美少女のバトルをお見逃しなく!


また少しでも面白いと思って頂けましたらコメント、ブックマーク登録など、お待ちしております!

萬しくお願い致しますです(*`・ω・)ゞ


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