魔技場編14 奮戦、ラヴチューン!!
心眼の腕輪はGS美神の横島を霊能力者に導くバンダナがモチーフです!
知る人ぞ知るでしょうか(^^;
驚きの変身の後、華麗に五明を手玉に取ったテンガン。
残る伏魔八騎将は四人。
それぞれは一度は対峙した騎将と再び相まみえることとなる。
度重なる仲間の奮戦、魔軍内で既に顔見知りであったピューロの命を懸けた行動に心打たれ、激しい怒りを内在していたのはラヴチューンであった。
「あたしがサクッとぶっ倒してやるわ!」
まるで魔軍版愛姫子と総称されてきたラヴチューンは一歩前に出ると巨大な剣にしごきをくれて、因縁の相手に睨みをきかせた。
「先程から手合わせをしてみたのだけれど、あなた剣よりも格闘が得意なんじゃないの?」
「ハンッ! よくわかったわね。あたしはラヴチューン、あんたは?」
「ラヴチューン……確か魔軍内でただ一人だけ女将軍がいると聞いたことがあったわ。それがあなたなのかしら?」
ラヴチューンはとっくに海鬼将を解任されてはいたが、一角を担っていたことは確かであった。
「だったらどうだってーの」
「同じ将として木っ端微塵に叩き伏せてみたくなったわ! 私の名は庭月。暗黒武術を極めし者なり」
ラヴチューンはニタリと笑うと大剣を捨て、暗黒武術者、庭月との目にも止まらぬ肉弾戦を展開。
お互いに鋭い突き、骨の髄にまで振動が伝わる蹴り、それは女同士の戦いにしては壮絶であったが、アシガルからしてみればそうではなかったようだ。
「おぉ! ラヴチューン、蹴りを繰り出す度にスリットから伸びる脚! やっぱいい脚してる!! それにちょうどいい大きさのおっぱいも揺れまくりじゃないかぁ!!」
久しぶりに出た公開セクハラは愛姫子と美菓子の格好の餌食となり、ポコスカと殴られつつも戦いに熱中しゆくアシガルなのであった。
「暗黒武術・真空蹴り!!」
「サザンクロス・ガード!」
庭月の痛烈な蹴りを防御技で凌いだラヴチューン。
庭月は回転しつつ間合いを取ると、改めてファイティングポーズをとり、ニヤリと笑った。
「ラヴちゃんいつの間に防御技なんて覚えたのかしら?」
「わからない……けれど魔城に戻ってから誰よりも熱心に鍛えていたのは事実」
いつの間にか大きく成長している妹を固唾を飲んで見守るマキ、そしてルシカァー。
「やれ! そこよ! あぁん、もう!! 遅い! そこよぉそこっ」
セコンドにしてはうるさすぎる愛姫子の叱咤激励にラヴチューンと庭月は同時にクレームを付けた。
『うるさいわねっ!!』
静かに美菓子と氷雨がセコンドから愛姫子を引きずり下ろしたことは言わずもがな。
「いっくわよぉ! 荒波にもまれた将軍の技、とくと受けるがいいわ! 海波拳!!」
「相殺・秘突き!」
藍色の波とどす黒い一閃が交わり、うねりを上げて立ち昇る。
大きく跳躍した二人は格闘技の応酬であった。
「やるわねー」
「そちらこそ!」
同時に着地した二人は何とも楽しそうに見えたが、急に頬を赤らめてアシガルにおねだりするようにしたのはラヴチューンであった。
「ちょっと……あ、あたしにはなんちゃら照射してくんないわけ?」
「えっ……あ、あぁ……見事な戦いぶりについ見入っちまってさ、ハハハ」
その言葉になおさら顔をトマトのように朱に染めたラヴチューンは、今度は怒り口調で再度催促した。
「は、早くちょうだいよ! じゃなきゃ負けちゃうんだから!」
どう見ても互角、いやそれ以上に渡り合っているようにしかみえなかったが、アシガルは促されるままに煩悩玉を送球。
嬉しそうなラヴチューンはパワー全開となり、その一部始終を見ていた自称恋愛博士の美菓子は、ラヴチューンの言動に瞳を輝かせてニタニタしていた。
「どうしたの、美菓子」
「なんすか、その名探偵みたいなポーズは」
形の良い輪郭を手でなぞるようにした美菓子はズバリ言ってのけた。
「二人とも鈍感だなぁ。ラヴチューンさんはアシガルさんに気があると思うのよね。だってメチャクチャ恥ずかしそうにおねだりしてたじゃない!?」
謎は全て解いたとばかりに、したり顔で二人を交互に見たが、アシガルも氷雨も文字通り鈍感なので首を傾げるしかなかった。
しかしラヴチューンの戦いに夢中になっていたはずの愛姫子は聴覚だけを恋愛博士の言葉に向けていた。
「はぁ? ラヴチューンがアシガルを愛してるですってぇ!?」
どこの誰もそこまで大それたことを言った覚えはなかったが、愛姫子は茹で上がったタコのようになりながらも応援したりけなしたりと、何とも忙しなく、しかも挙動不審に陥っていくのであった。
(これは三角関係のよ・か・ん♡ 私ってばそういうの大好物なのよね)
戦いはどうした、美菓子よ。
つづく
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