CASE1 養護教諭・ラバ子の場合
少し物語から脱線した感はありますが、大事な場面ですよー!
白いレースのカーテンが外から入り込む微風に揺れていた。
暖かい陽射しがそんなカーテンの隙間から差し込んだかと思えばヒラヒラと舞うそれの影に隠れたりしていた。
白昼堂々と押し入ってきた生徒・アシガルは扉に鍵をかけたかと思うと足早に養護教諭・ラバ子に言い寄り、専用の椅子に掛けていたラバ子はその椅子ごと背後からガッシリと抱き締められる格好となっていた。
幸いというべきか、本校の保健室は二階に位置しており、外界から室内を覗かれる恐れはなかったのだが。
「や、やめてアシガル君! 急にどうしちゃったのよ」
「前から言っているじゃありませんか! 僕は先生が好きだ。先生の事を考えているだけで胸が張り裂けそうなんだ……」
学年を持つわけではないラバ子ではあるが、自身の職場である保健室に来る生徒は皆一様に教え子だと自認していたが、ラバ子は認知してはいなかった。
それは多感な年頃の少年からしてみると、ラバ子は大人な女性であり、人を惹き付ける魅力溢れる異性であった。
そして長い脚を包み込むようなタイツに、ピタッとお尻の曲線をなぞるタイトスカート。
清潔なブラウスから覗かせる豊満なバストと艶かしい唇にポニーテール。
透き通るような色をした肌、スッと流れるうなじを見ているだけでムラムラくるのは致し方なかったのだ。
「ちょ……こぉら! ダ、ダメよぉ……」
欲情したアシガルは力付くでそんな学園のオアシスを侵そうとしている。
力では圧倒的に敵わないラバ子は、次第にアシガルの成すがままとなり、ついにその豊満な胸に熱い手が届く。
(な、なんて柔らかいんだ! 崩れないプリンて本当だったんだ)
まだ経験浅い年頃だからだろうか、今までにない程に強く揉まれたラバ子は、痛みを伴いつつも、いやらしい声を漏らしてしまう。
「あぁ♡ いやぁん……もっと優しく……ねっ?」
ついつい年上の女性としての経験からか、力任せの行為を誘導するかのように細い声でアシガルに囁く。
「女の子はね、とってもデリケートなのよ? もっと優しく、下から上へと。ねっ?」
「せ、先生!」
言われるがままに急に力を抜いたアシガルの揉み上げは、ラバ子の心をまさぐるかのように熱い想いとなって伝わり、感度が増していく。
ラバ子は立たされるとクルッと向きを変えられ、真っ赤になったアシガルと対面。
アシガルはラバ子のそのサラサラな髪の匂いを嗅ぐようにラバ子の耳元で鼻をひくつかせ、見事な曲線を描くラバ子のお尻を両手でガバッと鷲掴みにした。
「ちょっ……だめぇ……誰か来たらどうするのぉ」
「大丈夫ですよ。それより先生のお尻、こうして触ってるだけでもう我慢できなくなっちゃうよ!」
「せ、先生と生徒なんだからぁ……いやぁ……あん♡」
先生と生徒の禁断の恋は今まさに始まろうとしていた。
――――――――――――
放心状態のインラバはアッパレとミューロの声に気付くとキョロキョロと辺りを見渡し、先程までの熱い包容が夢であったのだと知る。
「大丈夫か? インラバ。突然ぼうっとしたかと思えば何度声をかけても答えぬから慌てたぞ!」
突然始まった学園内の禁断の情事はアシガルの試練の一端であり、インラバはまだ微かに残る胸の高鳴りを押さえることが出来ずにいるのであった。
というかこれが試練ですか。
つづく
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