表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ピアニスト玲子の奇跡  作者: でこぽん
9/20

8.モノローグ1

  8.モノローグ1


 レアル村での戦闘に勝利した革命軍だが、ここのところ、革命軍には勢いがない。

 なぜならば、レアル村で村民を殺戮して以降、若者を中心に革命軍を辞める者が続出している。


 革命軍の理念は国民の平等である。以前は、多くの若者が国民の幸せを実現するために革命軍の旗のもとに集まった。だが、『戦争に無関係な村民を殺戮し、はたして国民の幸せが実現できるのか?』との疑念が、若者たちの心に沸き上がっている。


 あのとき、確かに王国軍が崖を降り終えたならば、火力で劣る革命軍に勝ち目はなかった。だが、他に選択肢は無かったのだろうか?

 あのとき遊撃隊にいた全員が悩んだ。そして、悩みに悩んだ末に、ある結論に達した。

 あった。もうひとつ選択肢があった。『逃げる』または『撤退する』という選択肢があった。


 通常、戦闘中に逃げる行為は許されない。逃げる者は勇気がないと見なされる。そして、その行為を、生涯にわたって(さげす)まされる。

『あいつは、敵に背を見せて逃げた』

『臆病なやつだ』

 と、一生言われ続ける。

 だが、あのとき、敵に背を見せて逃げる行為は、はたして臆病なことだったのか?

 いや、違う。臆病なんかじゃない。勇気ある撤退だ。村民の命を守るためには、逃げれば良かった。たとえ生涯にわたって蔑まれようとも、人の命に勝るものはない。

 それに、生涯にわたって臆病者と言われ続けることを覚悟しての撤退は、勇気がいる。

 勇気をもって戦いから退こう。これ以上善良な国民を戦いの犠牲にしないためにも…。


 その考えは、若者を中心に、少しずつ広まっていった。

『逃げる勇気』これは大切なことだと思います。

人の意志で生きるのでなく、自分の意志で生きてゆきましょう。


次回は、いよいよマリアの過去が明かされます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ