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俺が晩飯だけで疲れることと妹が部屋で抱きついてきた件について

遊と遊華がイチャイチャを始めました


 俺の名前は藤堂遊、しがない15歳の高校生だ。友達と遊びに行くつもりが未来に来ていたこと以外は普通のどこにでもいる少年だ。しかし、現在俺はとてつもなく困っている……それは……


「遊は1人では食べられないと言っている。早く食べさせてあげなさい」


 父さんのこの一言で俺の周りには人が密集していることだ。バンドメンバーの紹介じゃないが、紹介しておこう。まず1人目だ


「お兄ちゃん、私が食べさせてあげるね!」


 1人目は妹である藤堂遊華。特徴は24歳という年齢と身長170㎝で胸が大きい。顔は若干童顔である以上!!


「遊、私が食べさせてやるぞ!さぁ、口を開けるんだ」


 2人目は義理の姉である藤堂香月。年齢はまだ聞いていないが、身長は176㎝で胸は遊華と比べるとほんの少し小さい。顔は整った顔立ちでいわゆる大人の女性と言った感じである。


「遊ちゃん、私がいいよね~?」


 3人目はこれまた義理の姉である藤堂美月。先ほど紹介した香月の妹だ。年齢は香月と同じでまだ聞いていない。身長は160㎝で胸は遊華や香月よりデカい。顔は香月をさらに大人っぽくした感じである。俺の周りに密集している人たちの紹介を終えたところで言いたい


「俺は自分で飯くらい食える!」

「遊は1人じゃ食べられないってお父さんが言ってるよ?」

「そうだ、だから私が食べさせてやると言っているのだ!」

「そうだよ~早く誰に食べさせてもらうか決めてよ~」


 お願い、話を聞いて!


「どうしたんだ?遊?早く誰に食べさせてもらうか決めなさい」


 この野郎!ニヤニヤしやがって!上等だ!決めてやろうじゃねぇか!!


「遊華に食べさせてもらう……」


 遊華の表情が明るくなった


「やった!」


 それとは反対に2人の表情が暗くなった


「「そんなぁ~」」


 俺の疲労感が増した。


 ここで揉めるかと思ったが、意外なことに揉めなかった。奇跡じゃね?


「遊、遊華を選んだ基準を父さんは是非知りたいのだが?」


 父さんの顔は案の定にやけていた。この人には俺に静かに飯を食わせるという選択肢がないのか?


「お兄ちゃん私も知りたいな」


 遊華お前もか……


「「私たちも知りたい!」」


 香月さん、美月さん、あなたたちもですか……


「別に深い意味はないぞ。ただ、今晩は一緒に寝るし、俺的には今日だが、遊華的には10年振りの再会だ。甘えさせても罰は当たらないと思っただけだ」


「「「「「…………」」」」」


 ん?なんだ?みんな急に黙って?俺そんなに変なこと言ったかな?


「どうした?俺変なこと言ったか?」

「いや、遊があまりにも真面目に答えたから僕は弄れなかっただけだけど?」


 おいコラ父さん、息子弄りすんな!


「女性陣は多分、感動でしゃべれないだけだと思うよ?」


 言われてみれば、さっきから女性陣……特に羽月さんは一言もしゃべってないな。言ったらなんだが、しゃべらないなら都合がいいな。ヘタにしゃべられると父さんと一緒に俺を弄ってくる可能性があるし、遊華たちと一緒に俺にあーんする権利争奪戦に参加しかねない。


 ん?あーんする権利争奪戦?それだ!俺は天才だ!


「遊華、早く食べさせてくれ」

「あ、うん。はいお兄ちゃん、あーん」


 遊華は俺にカレーの乗ったスプーンを差し出してくる。そう、カレーの乗った()()()スプーンをである


「あーん、むぐむぐ……うん、遊華に食べさせてもらったカレーはうまい!」

「そ、そう?えへへ、嬉しいな」


 遊華は少し頬を赤らめて微笑んだ。これでも遊華は24歳なんだよな…………


「「むぅ……」」


 香月さん、美月さん?その人を殺せそうな視線を向けないでいただけませんかね?


「遊華、次は俺が食べさせてやるよ」

「え?」

「だから、次は俺が食べさせてやるよ」

「ええぇぇぇぇ!?」


 驚いてる驚いてる。そうこれこそが俺の思いついた案だ。題して“俺だけ恥ずかしい思いをするのは癪に障るから遊華も道ずれじゃ”作戦!……長いな


「どうした?嫌なのか?」

「い、嫌じゃないよ!た、ただ恥ずかしいだけで……」


 当たり前だ、遊華を恥ずかしがらせるためにやってるんだし。言ってる俺もすごく恥ずかしいんだがな!


「遊華、あーんは?」

「お、お兄ちゃん!?」

「早くしろ」

「う、うん……あーん」

「うまいか?」

「うん、おいしいよ」


 俺は無言で遊華の頭を撫でることにした。夕飯の間父さんからはいやらしい視線を羽月さんからはキラキラした視線を香月さんと美月さんからは嫉妬に満ちた視線を浴びせられながら過ごすこととなった。


 どうして飯食うだけでこんなに疲れるんだ?


「遊君、お風呂沸いたから入っていいわよ」

「俺は後でいいです」

「そう?」


 今の俺にはすぐに風呂に入るというよりも休みたいという気持ちが大きいのだ。


「じゃあ、遊斗。入ってきて」

「僕も後でいいよ。今から遊を弄らなきゃいけないから」


 父さんから不穏な発言が聞こえた気がする。っていうか、絶対に不穏な発言したな。仕方ない、風呂に入るとしよう


「やっぱ俺風呂に行ってきます」

「はい、行ってらっしゃい」


 俺は風呂にバスタオルを持って風呂に向かった。ところで俺の着替えってどうなっているんだろう聞きた……いが、聞くの怖いな。まぁ、父さんか羽月さんが用意してくれているだろう


 風呂場に着いた俺はふと鏡を見た。


「遊華、綺麗になったし、俺に対して素直になったな。10年という歳月は人を変えるのか。こんなこと言ってても何も変わらないか……今は風呂だ」


 俺は着ていたや下着を洗濯機に放り込んで風呂場に入った。風呂場に入った後は身体と頭を適当に洗うことにした。そんな時だった


「お兄ちゃん」

「ん?遊華か?」

「うん、お義母さんに着替え持っていくように頼まれたから」

「洗濯機の上に置いといてくれ」

「わかった」


 普通ならここで遊華はすぐにリビングか自分の部屋に戻るはずだ


「お兄ちゃん、入るよ?」

「…………は?」


 俺の着替え置いたらもう用はないはずだ。だから、『入るよ?』なんて言葉は出てこないはずだ。

 うん、身体と頭は洗ったし出よう。そうしよう。じゃないと俺にとって良くないことが起こりそうだ


「遊華、俺もう出るから次入っていいぞ」

「え!?もう出るの!?」

「ああ、身体と頭は洗ったし、ゆっくり浸かったから」

「むぅ……一緒に入ろうと思ったのにぃ……」


 俺が風呂場から出ると、水着姿の遊華がいた。俺は嫌な予感がしたのでバッチリ腰にタオルを巻いている


「え?水着?」

「そうだけど?何?」

「お前……」

「何さ!?まさか私が何も考えずにお兄ちゃんとお風呂に入ると思った!?私だって考えてるんだからね!」

「いや、その姿で家の中うろついてたのかと思っただけだ」

「ば、馬鹿!もう知らない!」


 遊華はドスドスと足音を立ててその場を後にした


「はぁ、まったく……」


 俺は溜息を吐きながら身体を拭き、着替えることにした


 リビングには父さんと羽月さんがいて二人で酒盛りをしているようだ


「風呂お先です」

「ゆっくりできた?遊君」

「はい、ゆっくりはできました」

「それはよかったわ」


 俺は遊華のことを聞いてみることにした。まぁ、誰の差し金かは大体見当がつくが


「さっき風呂に入ってたら水着の遊華が来たんですけど……」

「あら、そうなの?」


 この様子だと羽月さんは白か


「あれ?遊華の姿じゃ不満だったかな?遊?」


 父さん、やっぱりアンタの差し金か……


「アンタは俺をなんだと思ってるんだ?」

「いろいろ盛んな男子高校生」

「妹に手ぇ出すほど落ちぶれちゃいねぇよ」

「妹か……」

「何だ?思っていた展開と違ってがっかりか?」

「うん」


 俺はこの時、心のそこから自分の親を殴りたいと思った。


 まぁ、この人は後で何とかするとして、テレビでも見るか……


「ふぃ~いいお湯でした~」


 俺がぼーっとテレビを眺めていると遊華が風呂から上がったらしい。よく見たらピンクのパジャマに着替えてるし


「おぉ、遊華か?髪はちゃんと乾かしたか?」

「乾かしたよ!もう子供じゃないし!」

「そうか、ならいい。それより、さっさと部屋行こうぜ」

「うん、そうだね」


 俺と遊華は遊華の部屋に向かった。そう、俺のかつての部屋に……


「ここって……」

「そう、前のお兄ちゃんの部屋だよ」

「そうか、遊華が使ってたのか」

「うん、それよりも……お兄ちゃーん」

「うお!?」


 遊華がいきなり抱きついてきた……


「えへへ~お兄ちゃ~ん」


 どうやら妹との夜は長くなりそうです





最後まで読んでいただきありがとうございました

次回は本格的に遊華のターン!


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