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3姉妹がぶっ飛んでる件について

今回は3姉妹がぶっ飛んでいる話です!

今回の話は今まで通り語り部は遊なんですが、表記を変えております

大変恐縮ですが、皆様のご意見をお待ちしております。

来た感想には誠心誠意返信していきたいと思っております!よろしくお願い致します。

 感染病とは恐ろしいものである。俺は未来に来てから初めて感染病というか、感染する事の恐ろしさをこの身に体感している。できれば教えてほしいのだが、ヤンデレって感染しますか?誰か俺、藤堂遊に教えてほしい……特にヤンデレに強い関心がある人は是非教えてくれ。そんな今の状況は……


「遊ちゃん、ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずーっと一緒にいようね!ねぇ、遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん遊ちゃん」

「……」


 美月、頼むから“ずっと”という単語と俺の名前を壊れたラジオの如く繰り返すのは止めてくれ


「遊はどこにもいかないよね?私たちと一緒にいるんだもんね?遊は働かなくていいんだよ。私たちが養ってあげる。だから、外に出なくていいんだよ。遊に他の女は必要ない。私たちだけを見ていればそれでいいんだよ。そしたら何でも望みを叶えてあげる。どんな事でもしてあげるよ。ねえ、遊」

「……」


 香月、いっぺんにしゃべるな。訳がわからん。それと、俺の将来を勝手に決めるな


「お兄ちゃん、私は妥協したよ。今までは他の女は邪魔だと思っていたけど、お義姉ちゃん達なら許す。義理とは言え姉妹だもんね。姉妹なら所有物は分け合わなきゃいけないもんね。あ、お兄ちゃんは所有物じゃないよ?でも、仕方ないもん。私たちは同じ人を好きになっちゃたんだし。お兄ちゃんは私たちが争うところ見たらきっと傷つく。なら、姉妹でお兄ちゃんを分け合うしかないよね。あ、私はお兄ちゃんが働きたいなら好きなようにさせるよ。仕事は私たちの誰かについて周る仕事だけどね」

「……」


 遊華、お前は俺を働かせてくれるだけマシだが、家族以外の人とも触れ合う機会をくれ


「どうしたの?遊ちゃん?」

「そうだよ、遊。さっきからずっと黙って」

「お兄ちゃん、体調でも悪いの?」

「あのなぁ、お前らのせいで俺は言葉を失ってるんだが?」

「「「何で?」」」


 何で?じゃねーよ!お前ら3人の愛が重いんだよ!


「わからないならいい。とりあえず、俺は頭が痛いから寝る」


 俺は自室に使っているパソコン部屋ではなく、地下の隠し部屋へと戻る。いっそのことあの部屋を自室にしようかな。うん、そうしよう。あそこなら風呂もトイレもキッチンもある。部屋から出る必要もないし、遊華たちと顔を合わせる必要もないわけだ


「「「私も行く!」」」


 どうやら俺はこの3人から逃げられないようだ。


「何でこんなことになったんだか……」


 俺にべったりな3人を見て思う。何でこうなったと、この3人は何でこんなにも俺にべったりなのかと。だが、そんな事を思っても遊華たちは俺のことが好きだからとしか言わないだろう


「お兄ちゃん、どうかした?」

「遊ちゃん?」

「遊?」

「何でもない、それよりも3人とも俺以外に好きな男はいないのか?」

「「「いない!」」」


 何で即答でしかも断言するんだ?声優って仕事してるんだからそれなりに出会いなんてあるだろうに


「3人とも声優なんだからそれなりに出会いあるだろ?例えば違う事務所の先輩声優とか後輩声優とか」

「あるにはあるよ?あるんだけど……」


 遊華、モジモジしてどうした?トイレか?


「あるなら、俺なんかよりもその人と付き合うという選択はないのか?」

「遊ちゃん、同業者と付き合うと祝福される事ばかりじゃないんだよ?」


 え?そうなの?俺はてっきり祝福されるものだと思っていたんだが?


「そうなのか……だが、仮に俺と付き合っても同じだろ?」

「遊の場合は少し違う」


 香月よ、その違いを是非聞かせてほしいもんだ


「へぇ、どう違うんだ?」

「敬君から聞いてるよね?私たちが声優という職業を選んだ理由」

「ああ、ある程度はな」

「じゃあ、遊華ちゃんの事を調べた時に検索サイトで見た情報も遊ちゃんは知っているよね?」

「まぁな、遊華のページに俺の事が載っている事にビックリした」

「お兄ちゃんは知らないと思うけど、事務所のホームページの私たちのページにお兄ちゃんの写真をアップしてあるんだよ」


 遊華、それは初耳なんだが?何で俺の写真が遊華の事務所の遊華のページにアップされてるんだ?


「何で俺の写真が遊華の事務所の遊華のページに上げられてるんだ?」

「それは私が社長に頼み込んで写真をアップしてもらったから。最初は反対されたけど、兄だって事と行方不明だって事を説明したら許してくれたよ」

「そ、そうか……」


 ツッコミどころはいろいろあるが、よく許可したな!事務所の社長!


「でだ、遊華たちが俺にべったりな理由は?」


 そう、遊華たちが俺にべったりな理由が何1つわからん


「お兄ちゃんが他の女に目移りしないため」

「現状俺の周囲には異性はほとんどいない。よって目移りとかない。次」

「遊が早川さんを好きなならないため」

「早川は敬の彼女だ。俺は他人の女に手を出す趣味はない。次」

「遊ちゃんは私たちの物だって思い知らせるため」

「俺は誰の物でもないし、第一、遊華の同僚含めて俺が人気だとは思えん」


 結局この3人はブラコンを拗らせただけでした


「はぁ、元の世界に帰りたい……」

「「ダメ!」」

「いいよ!」


 俺の独り言にいちいち反応すんな。しかも意見2つに分かれてるし……


「遊華も香月も美月も落ち着け、現段階では戻る方法はわからないんだ。俺の独り言にいちいち反応せんでもよろしい!それに、遊華に至っては俺が元の世界に帰ったところで素直じゃないから結局俺と満足に会話すらできんだろう」

「うぐっ!」


 遊華は図星を突かれたのか苦虫を噛み潰したような顔になった


「遊ちゃんはずっと私といてくれるよね?」

「この時代にいる限りはな」

「遊は私を置いてどこかに行ったりしないよね?」

「この時代にいる限りは俺に行く宛てなんて敬の家以外はないが、俺が敬の家に転がり込むともれなく早川とのイチャイチャシーンを見せつけられそうだ。よってこの家にいるしかない」

「お兄ちゃんは勝手に彼女なんて作らないよね?」

「学校にも行かず、仕事もしてない俺に異性との出会いなんてあるわけがないだろ。よって彼女どころか好きになれる相手がいないし、身近にいる異性って言ったら遊華たちくらいだ」


 遊華の同僚には前に会ったし、今度は羽月さんに差し入れでも持って行くか……


「ところで、1つ聞きたい事があるんだがいいか?」

「何?お兄ちゃん」

「遊ちゃんが知りたい事なら何でも答えるよ~?」

「うん、私のこと遊にもっと知ってほしい」


 いやいや、大した事を聞くわけじゃないから別にそこまで言わんでもいいんだが


「何で遊華たちはヤンデレみたいになってるのか知りたいだけなんだけど」

「「「?」」」


 いや、3人揃ってキョトンとしないでくれない?


「どうした?俺の聞いてる事おかしいか?」

「いや、お兄ちゃん」

「何だ?遊華?」

「私たちヤンデレじゃないし」


 まさか、自覚がないとは思わなかった……え?マジで?


「そうだよ~私たちヤンデレじゃないよ~遊ちゃん失礼!」

「そうだね、私も仕事でヤンデレキャラ演じたことあるけど、私自身はヤンデレじゃないよ」


 酔っぱらってる奴の酔ってないって言葉並みに当てにならないならない言葉をありがとう!今俺が判定してやる!お前らは立派なヤンデレだ!


「そ、そうだな!ゴメン!俺の勘違いだった!」


 俺はここで遊華たちにお前らは立派なヤンデレだ!と言ってもよかったんだが、それを言っても遊華たちは違うと言い張りそうなので、俺の勘違いという事にしておいた。あー、あれだ・・・自分はそうじゃないって思ってるパターンだし


「もうっ!お兄ちゃんは!」

「まぁまぁ、遊華ちゃん。誰にだって勘違いはあるしさ」

「そこまで怒らないで許してあげよ?ね?」


 脹れる遊華を宥めている美月と香月なのだが、この光景はどこにでもいそうな普通の仲良し姉妹だ


「遊華、ごめん!俺の勘違いのせいで不快な思いをさせたな」

「別に……でも、お兄ちゃんがヤンデレ好きなら私はなってもいいよ?」


 今でもそうなのに、これ以上悪化したら目も当てられないので勘弁してください!


「いや、遊華は今のままで十分可愛いよ。香月と美月もな」


 俺は遊華だけを褒めると他の2人の機嫌が悪くなる。これは遊華に限った事じゃないが……とにかく!3人一緒に褒めれば俺の精神もそうだが、いろいろと安定するので3人まとめて褒める事が多い。決して俺がチャラ男になったとかそんなんじゃない!


「って誰に弁解してるんだ?俺は」

「「「何か言った?」」」

「何でもないよ」


 俺は週末の昼を声優業をしている3姉妹と平和にとはいかないが、まぁ平和に過ごせる幸せを噛み締めている。未来に来てから素直じゃない妹が素直になったり、いつの間にか義理の母、姉がいたりと10年の間に変化があったらしい。しかし、その家族の平和を崩す権利は俺にはない。俺はできる限り遊華たちの傍にいよう……そう思う


「ところで、今日は私たちオフだからたっぷりサービスしてよね?お・に・い・ちゃ・ん」

「「私たちにもね!」」


 今いい感じで終わろうとしてたよね?それに、皆さん毎回休みの日は俺と常に一緒にいるよね?たまには同僚と遊びに行ったり、先輩や後輩と買い物とかに行ってくれ……頼むから!俺に1人で趣味に没頭する時間は皆無なのか!?


「3人ともたまには同僚や先輩、後輩とショッピングにでも行ったり、ドライブとかに行ったりしてくれ……」

「うん!お兄ちゃんが一緒ならそれもいいね!」

「私も遊ちゃんが一緒なら行くよ~」

「私も同じく」

「俺が一緒だと意味ねーだろ!俺抜きで遊びに行くって事を考えないのか!?」

「「「うん」」」


 俺は今日ほど遊華たちが揃ってオフの日だという事に対し、事務所と神様を恨んだ日はなかった。いや、ラジオの生放送の時にも恨んだが……あれはギリギリセーフだ。あの時はスタッフさんたちもいたし。結局遊華たちは外では大人しいが、家では暴走するのか……はぁ……



今回は3姉妹がぶっ飛んだ話になりました!

前書きにも書いた通り語り部は遊なんですが、表記を変えてみました。

本当に恐縮ですが、皆様の貴重なご意見をお待ちしております

来たご意見には誠心誠意返信していきたいと思っております。よろしくお願い致します。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!

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