俺が遊華たちと一緒に風呂に入る件について
今回はお風呂回になります!遊華たちの水着については読者様1人1人の想像にお任せします
美女3人とお風呂とか羨ましすぎるだろ遊・・・
みなさんは何歳まで親や兄弟と一緒にお風呂に入ってましたか?まぁ、親や兄弟と一緒にお風呂に入らなくなった年齢は人それぞれなので深くは問いません。なぜこんな問いかけをするかというと、俺こと藤堂遊は今、妹と義理の姉2人と一緒にお風呂に入っているからです。
「なぁ、さすがに湯船に4人は狭すぎると思うんだが……」
俺は今日勝手に黙って外出した罰として遊華たちと一緒に風呂に入っています。4人ともちゃんと水着は着用しているが
「じゃあ、遊ちゃんが私を抱っこして入ればいいんじゃないかな?」
「いや、遊が抱っこするのは私でしょ」
「お兄ちゃんは私を抱っこして入りたいよね?」
「…………」
俺が先に風呂から上るという事を考えないんですかね?この人たちは……
「俺が先に風呂から上ったらよくね?」
「「「よくない!」」」
3人は声を揃えて俺の案を速攻でボツにした
「じゃあ、どうする?このままだと俺は上がるぞ?」
さすがにこう言えば諦めがつくだろう。
「遊ちゃん」
「ん?何だ?」
「胡坐かいて」
「え?何で?」
美月は湯船で俺に胡坐をかけと言ってきたが、意味がわからん
「いいから~いいから~」
「まぁ、何がいいのかよくわからんけど」
俺はとりあえず美月に言われた通りに胡坐をかいた
「失礼しま~す」
美月は胡坐をかいた俺の膝の上に座ってきた
「なんで俺の上に座ってんの?」
「だって、みんな遊ちゃんに抱っこされてお風呂に入りたいじゃない?」
「まぁ、遊華たちの言い争いを聞いた感じそうだな」
「けど、普通の状態なら遊ちゃんに抱っこされるのは1人だけでしょ?」
「だから、遊ちゃんに胡坐をかいてもらう事にしました」
ふむ、わからん。つまり、どういう事?
「なるほど、そういう事か」
え?香月わかったの?
「あ、そういう事か」
何?遊華もわかった感じ?わかってないの俺だけ?
「遊ちゃんはわかってないようだね」
「ああ、さっぱりわからん」
「私は抱っこだと1人に偏るけど、遊ちゃんに胡坐をかいてもらってその上に私たちが座ったら3人全員の希望が叶って遊ちゃんも湯船から出なくて済むと思ったんだよ」
ようやくわかった。要は俺の上に3人で座ってしまおうって事だな。うん、納得できねー!
「納得はできないが……3人がそれでいいならいいんじゃね?」
俺がとやかく言えることじゃないしな。
「さて、誰が真ん中に座る?」
美月は遊華と香月に尋ねる。今回は頼むから平和に終わってくれよ……
「私は右端にしようかな」
「じゃあ、私は左端~」
「え?私が真ん中?」
何かあっさり決まったな。本当は指摘した方がいいんだろうけど、ここで指摘して余計な争いを生むかもしれん。ここは黙っておくか
「じゃあ、決まりって事でいいかな~」
「私はいいよ」
「私もOKだよ!」
俺は成す術なく遊華たちの椅子になった。
「ゆうちゃ~ん」
「ゆ~う~」
「おにいちゃ~ん」
俺に左右と前方から遊華たちが身体を密着させてくる。俺も男だ思うところはある
「お、おい、くっつき過ぎだって……」
「お兄ちゃん、今日勝手に黙って出かけたよね?」
「はい」
「遊ちゃん、私たちすっっっごく心配したんだよ?」
「はい」
「遊は大人しく罰を受けるべきだと思うよ」
「はい」
俺は『はい』以外何も言えなくなった。
「お兄ちゃん、今日私たちと一緒に寝ようね」
「え?嫌なんだけど」
「遊……私たち今日はすごく心配した」
「遊ちゃんは心配した私たちにお詫びは何かないのかな~?」
俺は今日に限って言えば遊華たちに勝てる気がしないが、俺にはまだ秘策がある!
「一緒に寝るって言っても場所がないだろ」
そう、遊華たちが一緒に寝たいと言っても場所がないのなら諦めるだろ。
「お兄ちゃんが寝ているお父さんのパソコン部屋でいいじゃん」
「え?あそこで寝るの?」
「当たり前じゃん、遊はどこで寝ると思っていたの?」
「…………」
「さては遊ちゃんは場所がないっていえば私たちが諦めると思った?」
美月が回答に困る問いかけをしてきた。チクショウ!その通りだよ!
「諦めるとは思っていなかった。はぁ~、俺の負けだ。4人で寝れるように準備しておくから先に上がるぞ」
俺は今日はどうせ勝てないと思いパソコン部屋で4人が寝られるように準備する事にした。
「準備って言ってもただ布団を敷くだけなんだけどな」
そういえば羽月さんと親父の姿が見えないが、まだ仕事してんのか?あれ?親父って何の仕事してたっけ?
「まぁ、いいや……父さんと羽月さんはそのうち帰ってくるだろう」
俺はいつの間にかいない事が当たり前になりつつある親父と羽月さんを思い出しながら4人分の布団を敷いていった。
「こんなもんだろ。なんか修学旅行みたいだが……少なくとも仲間外れはできないはず」
布団を敷き終わった俺はその場に寝転んだ。
「お兄ちゃん、お待たせ」
「お?上ったのか?」
どうやら遊華たちは風呂から上ったらしい。ここで少し遊華たちをからかってみるか……
「3人とも可愛いな……」
「「「ふぇっ!?」」」
「ん?どうした?」
「お、おおおおおお兄ちゃん!?」
「い、今、なんて」
「言ったの!?遊!?」
おー、動揺してんなぁ~顔真っ赤だし
「いや、3人とも可愛いなと思って可愛いって言っただけだけど?どうした?」
「「「な、何でもない」」」
遊華たちは顔をうつむかせてしまった。ちょっとやりすぎたかな?
「ところで父さんと羽月さんがいないが、どうしたんだ?」
「あれ?お兄ちゃん知らないの?」
「何が?」
「お父さんとお母さんは今は長編映画の吹き替えでいないよ~」
「はい?」
え?長編映画の吹き替え?何それ?
「遊は知らなかったの?お父さんたちの仕事も私たちと同じ仕事だよ?」
え?ってことは俺以外はみんな声優ってこと!?
「長編映画の吹き替えの仕事でも家に帰る時間くらいあるだろ?」
「私も最初はそう思ったんだけど、本人たち曰く家に帰ってくるのがめんどくさいらしいよ」
親父、羽月さん……家に帰るのがめんどくさいって、どんだけ仕事あるんだよ……
「うん、俺はもう何も言わない……というよりはなんて言ったらいいかわかんない」
俺は遊華たちが声優っていう事に驚いたが、親父と羽月さんもだなんてビックリしすぎて言葉が出ない
「まぁ、父さんがいない分だけ平和でいいか」
それに親父の話をしていたらひょっこり帰ってきそうで怖いし
「お兄ちゃん、私と一緒にいれるからってそんな事言ったら可哀そうだよ?」
遊華ちゃん?俺そんな事一言も言ってないよ?
「そうだぞ遊、私と一緒にいれて嬉しいのはわかるが、父さんたちを邪険に扱ってはいけないぞ」
香月さんも何言っちゃてんの?
「遊ちゃんは私と一緒に家で過ごせてウキウキなのはわかるけど、お父さんたちも大事にしなきゃメッ!だよ?」
美月も何言ってるかわからないが、この3人の頭は俺が自分と一緒に過ごすには親父たちが邪魔だと言っているように聞こえたらしい。
「一言もそんな事を言ってないが、もうそれでいいや」
遊華たちがそう思っているなら別にいいや……信じるものは救われるって言うし……
「とりあえず寝るか」
俺は今日1日でどっと疲れたので寝る事にしたのだが、誰が俺の隣で寝るかで一悶着あった事は言うまでもなかった。
「たまには静かな夜を過ごしたいものだ」
俺は静かな夜を過ごしたいとは言ったものの10年前では考えられない賑やかさも悪くないと思い始めている自分もいる事実に内心苦笑いするしかなかった。
今回は遊華たちと一緒にお風呂でした!次は3人一緒じゃなくて1人1人とのお風呂シーンも書いてみたいなぁ・・・
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました