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家に帰ると義理の母と姉二人がいた件について

昨日に引き続き投稿していきたいと思います

よろしくお願いします

 俺こと藤堂遊は友達と遊びに行くつもりで電車に乗り込んだ。すると突然目の前が真っ白になり、気が付いたら未来の世界にいた。とりあえず、現在の年と水分、スマフォのバッテリーを求めてコンビニに向かう途中で妹・遊華に遭遇した。遊華の話からここは2028年の未来であることであることが判明し、一旦家に帰ろうということで家に向かっている。以上回想終わり!


「不思議なもんだなぁ……」

「何が不思議なの?お兄ちゃん」

「いや、知らない人から見ると俺が弟でお前が姉っていう絵になるだろ?」

「うん、そうだね」

「だが、実際は俺が兄でお前が妹なんだよなぁ……」


 そう、今の光景というか状況は俺は15歳で遊華は俺の1つしたの妹だから俺の時代では14歳になる。しかし、ここは未来の世界だ。しかも10年後な訳で、目の前にいる遊華の年齢は24歳だ。


「うん、それがどうかしたの?」

「24歳のお前に15歳の俺がお兄ちゃんって呼ばれてるんだ。不思議に思わないわけがないだろ」

「まぁ、確かに言われてみれば不思議だけどさ、お兄ちゃんが順当に年を重ねていれば本当は今25歳でしょ?」

「そりゃそうだ」


 年齢もそうだが、未だに不思議なのは遊華が俺と会話をしていて尚且つ俺をお兄ちゃんと呼んでいることだ。だってそうだろ?俺の時代では遊華と俺は碌な会話をしていなかったんだから


「それから、遊華は俺をお兄ちゃんって呼ぶんだ?どういう心境の変化だ?」

「お兄ちゃんがあの日自分で言ったんじゃん……」

「あの日?」

「お兄ちゃんがいなくなった日に『たまには素直にお兄ちゃん大好きっ!って言えないのか?』って」

「あー、確かにそんなこと言ったなぁ」


 確かに俺は『たまには素直にお兄ちゃん大好きって言えんのかねコイツは』って言ったが、『お兄ちゃんと呼べ』とは一言も言ってない。


「私お兄ちゃんが嫌なら呼び方変えるよ?」

「え?」

「私に『お兄ちゃん』って呼ばれるの嫌?」


 遊華さん、涙目で見つめないでください……まるで俺がいじめてるみたいだから


「遊華、俺はお前の兄貴だ。たとえどんな状況だろうとそれは変わらない」

「うんっ!」

「だから、お前が俺を『お兄ちゃん』と呼びたいのなら好きにしろ」

「うんっ!わかった!」


 不覚にも遊華を泣かせてはいけない……そんな気がした。こんなことを思う俺はシスコンなんだろうか?


「お兄ちゃん、大好きっ!」

「お、おい遊華……」

「えへへ~お兄ちゃ~ん」


 いつから俺の妹はこんなに甘えんぼになったんだか……


「あ、そろそろお家に着くね」

「そうだな」


 妹を元気づけたり、妹に甘えられている間に俺の家のすぐ近くまで来ていたことに気が付かなかった


「家か……10年経った今はどんな状態なんだか」

「…………お兄ちゃん」

「何だ?」

「1つだけ約束してほしいの」

「何だ?言ってみ」

「お家がどんな状態でも決して取り乱さないで……」


 何だ?家が散らかってるのか?それくらいじゃ俺は取り乱さないんだが……何があるんだ?


「お願い、約束して」

「わかった、約束する」

「本当?」

「あぁ、本当だ。だからそんな不安そうな顔すんな」


 気が付けばもう家の前まで来ているわけだが、俺が取り乱すほどのことって何だ?


「じゃあ、開けるね」

「あぁ……」


 何やら遊華が神妙な表情で玄関の扉に手を掛けてる。そしてそのまま扉を開けた


「た、ただいま~」

「ただいま?」

「お兄ちゃん、なんで疑問形?」

「いやなんとなく」


 俺と遊華は玄関からリビングに入るまでお互い無言だった。っていうか、誰も『おかえり』って言わないのな


「あら、遊華ちゃん。おかえりなさい」

「ただいま、お義母さん」


 リビングにいたのは俺の母ではなく別の女性だった。って誰!?


「あら、そちらの方は?」


 どうやら女性は俺に気が付いたらしい。というより、遊華よ取り乱さないでってこの人のことを言っていたのか?


「この人は10年前にいなくなったお兄ちゃんだよ」

「あら、あなたが遊君?」

「は、はい、そうです……」

「私はあなたの義理の母の羽月(はづき)です。よろしくね」


 ん……?今なんて言った?義理の母って言わなかったか?気のせいか?


「あの、羽月さん、もう一度言ってもらっていいですか?」

「あら、よく聞こえなかったのかしら?私はあなたの義理の母よ」


 気のせいじゃなかった!?この人今確かに義理の母って言ったよ!?驚いてる場合じゃない、俺の本当の母はどうした


「おい遊華、これはどういうことだ」

「あー、それは全員そろってから説明するね。」


 一体俺がいない間に何があったんだ……?


「たっだいまー!」

「ただいま」


 ん?何やら女性の声しかも二人分したぞ……うちの家族は俺、遊華、母、父の4人家族だぞ?

 加えて俺に遊華以外の兄弟は存在しない。しないよね?


「あら、二人ともおかえり。遊華ちゃんも帰ってきてるわよ」

「ああ、ありがとう母さん。それより、玄関に見慣れない靴があったが客でも来ているのかい?」

「そうだよ~言ってくれればお土産買ってきたのに~」

「お客さん……ある意味お客さんね」


 義理とはいえ息子を客呼ばわりですか羽月さん。まぁ、遊華含めて10年振りに帰ってきたって認識だし俺も10年後にタイムトラベルしてきたわけだし間違ってはいない。


「二人とも早く荷物を片付けてきなさい」

「そうだな、一旦荷物を部屋に置いてくるとしよう」

「私も~」


 どうやら二人の女性は一度自室に戻るらしい。ん?この家ってそんなに部屋数多くなかった気がするが・・・それは後でいいか。


「遊華ちゃん、ただいま」

「遊華ちゃ~ん、たっだいま~」

「おかえり、お義姉ちゃんたち」


 ん?お義姉ちゃん……たち?え?何どうゆうこと?俺の聞き間違いじゃなければ遊華はこの人たちのことお義姉ちゃんって言った?


「ゆ、遊華。そろそろ説明と紹介してほしいんだけど」

「あ、ごめんお兄ちゃん」

「そうだな、私たちも君が誰か知りたいところだな」

「そうだね~」


 遊華はコホンと咳払いをした。何はともあれとりあえず説明してくれ俺が理解できるようにわかりやすく

 それでいて簡潔に


「じゃあ、まずはお兄ちゃんにお義姉ちゃんたちを紹介するね」

「ああ、頼む。じゃないと俺そろそろ理解が追い付かない」

「じゃあ、こっちのショートカットで口調が男に近いのが1番上の香月(かづき)

「香月だ。よろしく」

「よ、よろしくお願いします……」


 俺は戸惑いながらもあいさつをした。突然すぎる出来事が多いんだもの。それにしても綺麗な人だなぁ~

 きっとこういう人がクールビューティーって言われるんだろうな……


「お兄ちゃん?続けていいかな?」

「はい……続けてください」


「こっちのロングヘアーでぽわぽわしているのが2番目の美月(みつき)だよ」

「美月だよ~よろしくね~」

「は、はい。よろしくお願いします」


 あ~なんか癒されるなぁ……って癒されてる場合じゃない!


「お兄ちゃん」

「遊」

「遊ちゃん」


 三人の俺を呼ぶ声が聞こえる。


「「「これからよろしくね!」」」

「あー、よろしく」


 10年後の未来に飛ばされた俺に義理の母と義理の姉二人ができました。未来に飛ばされた理由がわからないのに、その上義理の母、義理の姉……人間どう転んだらこんなことになるんですかねぇ……


最後まで読んでいただきありがとうございます。

初めてまだ二つ目ですが、投稿の方頑張りたいと思います

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