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俺の気絶と遊華の手料理を初めて食べた件について

本日2度目の投稿です!

今回は遊が気絶する、遊華の手料理を初めて食べる話です!

 藤堂遊は普通の高校生である。ただし、未来に飛ばされたこと以外は……なんかもうこのくだり飽きたな……まぁ、ざっくり説明するがとだな、義理の姉・美月がなんか彼女っぽいこと言ってきたんだが……


「たっぷりサービスしてよね!」

「いや、何を?どうやって?」


 俺は生まれて15年間彼女どころか親しい異性すらいたことがないんだが……


「そこは遊ちゃんがリードしてよ!」


 無茶を言うな。


「いや今まで異性と仲良くした経験がない俺にどうしろと?」

「そこは自分で考えなさい!」


 だから、無茶を言うなって


「「むぅ~……」」


 遊華と香月の視線が俺に突き刺さる


「どうした?2人とも」

「「べっつにぃ~」」


 遊華と香月はほほを膨らませている。何それ可愛い


「遊ちゃん!」

「は、はい!」

「今日は私の日なの!だから私の事しか見ちゃダメなの!わかった!?」


 独占欲強くね?


「いや、遊華と香月は家族だし……」

「ゆ・う・ちゃ・ん?」

「は、はい、ごめんなさい!」


 美月さん怖いよ……


「よろしい!」

「でも俺は女性の扱い方なんて知らんぞ?」


 もう一度言うが俺は異性と仲良くしたことなんてない。だから、扱い方なんてわからない


「しょうがないなぁ……じゃあ、私のいうことを聞いてね」

「俺にできる範囲で頼む」

「わかってるよ!」


 大丈夫だよな?無茶な要求とかしないよな?


「本当にわかってんのか?」

「もっちろん!」


 美月はなぜか胸を張っている。可愛いが、意味がわからん


「じゃあ、遊ちゃんここに座って」


 美月はソファーを指差した


「了解」


 俺は美月に言われた通りにソファーに座った


「えい!」

「うわっ!」


 美月はソファーに座った俺の上に飛びついてきた


「いきなり危ないだろ!」

「えへへ~遊ちゃんの膝ゲット」

「ったく……今度からは勘弁してくれ」

「うん!」


 美月は特に悪びれる様子もなく頷いた。


「「チッ」」


 遊華と香月は舌打ちをして面白くなさそうな表情だ


「2人とも感じ悪いよ~?」

「「ごめんなさいね!感じ悪くて!」」


 遊華と香月はもうなんていうか……やけくそ気味だった


「「おもしろくない!部屋に戻る!」」


 2人はドスドスと足音を立てて部屋に戻った


「あはは……2人とも戻っちゃったね」

「ああ、そうだな」


 2人が部屋に戻ったということは俺と美月は必然的に2人きりになるということだ


「こんなことで夜までもつのか?」


 俺は美月に問いかけるでも自分に問いかけるでもない疑問を投げた


「もつよ~」


 美月は俺の誰に問いかけるでもない質問に答えた。別に答える必要はなかったんだが……


「はぁ、とりあえず何する?」

「え?」


 美月、何で意外そうな顔をする?


「今日は美月の日なんだろ?俺は美月に付き合うよ。美月のしたい事全部とはいかないが、できる限りは付き合う」

「うん!」


 美月の笑顔は最高に輝いていた


「で?決めたのか?」

「うん!決めた!」

「何するんだ?」

「デート!って言いたいけど、さすがに今デートすると遊華ちゃんたちに悪いからこれ見よう?」


 美月が取り出したのはホラー映画のDVDだった


「映画鑑賞か……いいぞ」


 俺はこの時、思いもしなかった。美月が大の映画好きで、極度の怖がりであることや、1日中映画鑑賞に付き合わされるなんてことを……


 まぁ、付き合うって言ったのは俺だ。美月が満足するまで付き合うか……


「きゃあぁぁぁぁぁ!」

「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!」


 う、腕が……腕がぁぁぁぁぁ!美月さん、力強いよ!


「み、美月……腕を離せ……」

「だ、だって……ぞ、ゾンビが……」


 美月は涙目で俺にしがみ付いているが、俺はそれどころではない……何しろ腕が悲鳴をあげてるからな!


 とりあえず、これ以上美月とホラー映画を見ている最中の事は語りたくない……俺は腕の激痛により意識を手放した


「……ん!……ちゃん!」


 何だよ……?せっかくいい気持ちで寝てたのに……


「遊ちゃん!」

「うわっ!」


 俺は美月の声で目が覚めた。さっきから声かけてたのは美月だったのか


「って膝枕?」


 今の俺は膝枕されている状態だった。


「遊ちゃん途中で寝ちゃうんだもん。びっくりしたよ」


 美月、俺は寝たんじゃなくて意識を失ったんだよ


「あ、ああ悪いな」

「もう!せっかく遊ちゃんと1日過ごせると思ったのに!」


 美月はプリプリと怒っているようだが、あんまり怖くない



「美月、今何時だ?」

「もう17時だよ」


 どうやら俺は4~5時間の間気絶していたらしい


「そうか……膝枕ありがとな」

「ううん、私がおもいっきりしがみついたのが原因だもん」

「自覚してたのか」


 自覚していてあれか……質が悪いな


「それより、腕は大丈夫?」

「ああ、なんとかな」


 本当は若干痛いが、わざわざ本当の事を言うこともあるまい


「ところで遊華と香月は?」

「2人とも夕食の材料の買い出しに行ってるよ」

「羽月さんはいないのか?」

「うん、今日はお仕事だから」


 羽月さんっていったいどんな仕事しているんだろう?


「帰りは何時くらいになりそうなんだ?」

「今日は結構遅い時間になりそうだよ」

「そうか」


 羽月さんがいないってことは今日の晩飯は親父と遊華と香月と美月と俺になるわけか


「あ、お義父さんも今日出かけるって言ってたから」


 マジか親父……今日は美月たちと4人だけの晩飯か


「羽月さんの仕事も後で調べるか、本人に直接聞くか……」


 とりあえず、今日は平和な夕食になりそうだな。親父がいないおかげで


「美月、今日の晩飯って何だ?」

「カレーだよ!」


 一昨日もカレーじゃなかったか?何?この人達カレー好きなの?


「一昨日の晩もカレーだったが、好きなの?」

「カレーって保存できるし、コロッケとかにできるでしょ?つまり、いろいろなお料理に使えるんだよ」

「そうですか……」


 それってただ料理のレパートリーが少ないだけなんじゃ……


 しばらくして香月と遊華が帰ってきた。


「今日は遊華が作るのか?」

「うん!おいしいカレー作るから期待しててね!お兄ちゃん!」

「ああ、期待してるぞ」


 考えてみれば俺は遊華の作った料理なんて食べた事ないな……まぁ、10年前は遊華が料理しているところなんて見たことないけど


「さて、俺はテーブルでも拭くかな」


 俺は遊華に甘えっぱなしだと悪いのでテーブルを拭く事にした


 美月と香月はサラダを作っているし……俺だけ何もしないわけにはいかないし……


「ふう、テーブル拭き終わったが、遊華もうそろそろできそうか?」

「うん、あとちょっとだからスプーン出しといて」

「了解」


 俺は人数分のスプーンをそれぞれの座る場所に置いた


「お兄ちゃん、カレーできたよ」


 ようやく晩飯か……


「お兄ちゃん、おいしい?」

「ああ、うまいぞ」


 遊華の作ったカレーは文句のつけようがないくらい美味かった


 そういえば香月と美月はやけに静かだな……


「「…………」」


 わお、怒ってらっしゃる……美月はともかく、香月の機嫌は取っておこう


「あー、香月」

「なに?遊」

「別に香月を忘れていたわけではないぞ」

「ふーん」


 こりゃ、香月は完璧に拗ねてるな


「遊ちゃん……私の事はどうでもいいの?」

「そんなことないぞ、美月」


 俺の悩みの種が増えた。今夜美月と寝る時にゃどうなることやら……


今回は少し短かったかな?なんて思います!

次回は遊と美月が一緒に寝る予定です!

今回も最後まで読んで頂きありがとございます!

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