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Led by cards  作者: みやぎ
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「木戸先輩………」






ふふふって笑いながら木戸先輩が部屋に入ってきて、僕の勉強机の椅子に座った。



真鍋先輩がそれを苦笑いしながら見て、ベッドの方に来る。






どうして一緒に来たの?どうやってここまで来たの?






絶対に聞けないけど、僕の中でぐるぐるしてる。






「アイス買ってきたけど、食う?」

「食べたいです!!」

「熱は?」

「あ…………」

「ん、朝よりいいな」






パクパクって、魚みたいに口が動いちゃう。






だってまた、また。



コツンって、真鍋先輩のおでこがくっついて。



しかも今度は、後頭部を押さえられちゃって。



離す時にくしゃって、その手で頭を、撫でるから。






「光ちゃんおれの前で堂々とイチャイチャしないでよ」

「してねーっつーの」

「してるって」

「ほら、亮平くんも食べるんでしょ?アイス」

「あ、いるいるー」






ああ。もう。






僕の気持ちが上がったり下がったり。



急上昇の急下降。



せっかく、真鍋先輩と会えるって。会いに来てくれるって。



だからおとなしく、寝てたのに。






「新井ちゃん、食べよ?」






優しく笑う木戸先輩に、僕は複雑な気持ちで、イッパイ。






「いただきます…………」






甘いはずのアイスが、全然甘く思えなかった。











「また明日な」

「じゃあねー、新井ちゃん。お大事に」






結局アイスを食べながら僕は、真鍋先輩と木戸先輩が仲良く喋ってるのを、泣きそうな気持ちで見てるしかなくて。






帰るって雰囲気に、ほっとした。






これ以上2人を見てたら、本当に泣いちゃう。



だってやっぱり、仲がいいんだもん。






「明日休みでも、朝、寄る」






木戸先輩が先に階段を降りて行って、母さんがわざわざありがとうーなんて言ってる間に、真鍋先輩がそう言ってくれた。






「先輩………」

「明日な」

「はい」






ぽんって、僕の背中を叩いて、真鍋先輩も階段を降りて行った。






明日、学校行けるかな。行きたいな。



でも、行けなくても。



寄ってくれるって。






そっと窓を開けて、こっそり覗いた。






いつも僕が乗ってる自転車の後ろに、木戸先輩が乗ろうとしてるところだった。






ズキンって。胸が、痛い。






見るんじゃなかったって、閉めようとしたその時。






真鍋先輩がこっちを見て………笑って、くれた。






真鍋先輩。











好きだよ。











小さく手を振って、心の中で、呟いた。

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