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Led by cards  作者: みやぎ
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26

体育が終わる頃にはすっかり空が曇っていた。






一段と、寒そう。






何か、僕の心とリンクしてるみたい。



さっきの木戸先輩の言葉が、僕をチクチク刺してる。






『そろそろ返してくれない?光ちゃん』






ウソだよって、言ってたけど。

返してくれない?って時の木戸先輩がすごく真剣な顔で。



………びっくり、した。






返せって、言われても。



真鍋先輩は僕のものじゃないよ。



それに僕が………。



僕が勝手に好きな、だけで。






屋上にお弁当を食べに行った時に見た、真鍋先輩の木戸先輩を見る顔を思い出す。



僕の知らない、見たことのない、甘い顔で笑ってた。



亮平くんって。



亮平くんって……………。






外。



雨が、降りそう。






雨が降ったら、自転車で帰れない、ね。



僕が真鍋先輩に触れられる、一番一番、ドキドキする、大切な時間が。






今日は………ないのかな。






授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。



ふと思い付いて、リュックからラッキートランプを出した。






帰り、どうしたらいい?






トランプをシャッフルして、ひいた。






ダイヤの2…雨でも大丈夫傘はいらない






何で。






こんなどんぴしゃで出るって、このトランプは一体何なんだろう。






不思議に思いながら、片付ける。






そう言えば誰から送られてきたっけ?それも分からないや。



なんて言ったら、ちゃんと確認しろや!!って、透と友弥に怒られそう。







「あっ………」






箱にしまおうとして、ぼんやりしてたせいでバラバラって、机に散らばって。






1枚だけ、床に落ちた。






ダイヤの4…駅まで歩こう






どきんって。する。



ちょっと、怖くなる。






ラッキートランプ。



あなたを必ず幸せに導きます。






幸せに導いてくれるって言う、その『幸せ』は、何を示しているんだろう。






まだ誰も居ない教室で、僕は不思議なトランプを見つめた。

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