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Led by cards  作者: みやぎ
13/131

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ちょっとさ、ひどいと思わない!?



そりゃあね、トランプをひいたのは僕だよ?僕だけどさ!!



僕は足を怪我してんの!!なのに!!なのにあいつら2人は、揃いも揃って先に屋上行っちゃうって!!






「ありえないんだけど!!」






目の前にそびえる!!この階段を前に、思わず文句を言ってしまう。



もう!!これ昇るのがどんだけ大変だと思ってんのあの2人!!






「何1人で叫んでんの?」

「え!?あ!?ええ!?真鍋先輩!?」






後ろから、笑い声とともに声をかけられて、振り向いた先に真鍋先輩が居て。






何だろう。






あのトランプのせいなの?って、思ってしまう自分が居た。



そんな自分の考えを、違う違うって。必死で否定した。



これは偶然。ただの、偶然。






「友だちが屋上でお弁当食べようって言ったくせに、僕を置いてさっさと行っちゃったんです。ひどいと思いません?」

「屋上?」

「はい。真鍋先輩は?」

「購買でパン買ってきた。じゃんけんで負けて、ツレの分も。で、俺も今から屋上」






パンがたくさん入った袋を僕に見せてから、人差し指で上を差す。






真鍋先輩も、屋上に。






あのトランプ………。やっぱり、真鍋先輩と、関係してる?






あああああ、ダメダメ。待って、違う違う。何か僕の考えおかしいから。






ぶんぶん頭を振って、ふっとわいた考えを、振り落とす。






「だから、何なのお前」






笑う。



真鍋先輩が、笑う。それを見て、どうしてもドキドキしちゃう僕が居る。






「ほら、行こう」

「え?」

「屋上。昼休みおわっちまう」





当たり前みたいに。



すごくすごく当たり前みたいに真鍋先輩が、僕の腰に腕を回してくれる。



ふわって、先輩のいいにおいが、して。






どうしよう。



どうしよう、本当にどうしよう。






振り落としても振り落としても、同じ言葉が頭に浮かんでくる。






僕。






真鍋先輩の笑った顔がもっと見たい。



真鍋先輩のこと、もっと知りたい。






ドキドキする。






ドキドキ、しちゃうよ。

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