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ドッペル転生~鑑定&コピー能力で目立たず着々と最強に~ 作者:あまうい白一

二章 出会う者と出くわす者

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第15話 街の朝とお出かけ開始


「親分親分。もう起きる時間だぞ」

 太陽が昇り始めたくらいの早朝に目を開けると、俺の上半身にレオが乗っかっていた。
 というか口元をテシテシと突っついている。

「ああ、分かってるよ、レオ。おはよう」

 いつもの目覚ましだ。
 ダンジョンにいるときから、眠りから覚めると大体レオが俺の体に触れて、テシテシと起きているか確認してくる。

 基本的に浅く眠っているので、そんな事をしなくても一声かけられれば起きる。
 ただ、何でもレオが子供のころから繰り返しているものらしく、俺に対してもやる習慣になってしまったのだ。

 ……眠ったまま死んでないか確認のためにしてるんだぜ!ってレオは言うけれど、母親の件で気にする所も多いんだろうなあ。

 だとするならば、この目覚ましは有り難い好意と受け取っておいたほうがいい。
 そんな事を思いつつ、俺はレオの顎先を撫でつつ体を起こす。 

 浅い眠りとはいえ、ベッドでしっかり意識を落としたからか、体調は問題ない。

 動きも鈍くなっていない。
 窓の外を眺めると、いい感じに朝焼けの光が差し込んでくる。

「これが朝の光っていう奴かー。初めて見たけど綺麗でいいな、親分」
「そうだな。俺も久々だけど気持ちいいなあ」

 ダンジョンでは時間感覚が分からなかったから、眠って数時間後には必ず起きて、すぐに動けるような習慣になっていたのだけれども。
 太陽があると一気に気持ちが切り替わってくれる。

 街に住める利点はこの辺りだろうか。
 ともあれここからやる事は変わらない。

 いつものように、俺はレオに今日の予定を伝えていく。

「それじゃ、今日は街の散策と買い物に行くことにする。レオも何か欲しいものがあるなら言ってくれよ」
「おう、分かったぜ親分」

 そして、周辺の見回り兼散歩を行おうと部屋の外に出る。

 朝早いという事もあってか、静かな雰囲気が廊下にあった。

「お、おはようございます、親分さん」

 緊張した面持ちでミィルが立っていた。
 その顔には少しクマが見られるが、

「ミィル? 眠そうだけど、休めなかったのか?」
「い、いえ、あの後すぐに寝たのですが、親分さんたちと行動できると思うと楽しみで、上手く寝れませんで。そのうち、隣の部屋で物音が聞こえたので、ここで待っていたんです」

 どうやら興奮しすぎて休めなかったようだ。子供かとも思ったが、年齢を考えたら子供なんだろうな。

「それにしても親分さん達は凄く元気ですね。お母さんが出てってから三時間も経っていませんが、そんな短時間の睡眠で大丈夫なんですか?」
「うん? 俺達は結構寝た方だぞ。な、レオ」
「おう! やることない時はもう少し寝るけれど、やることがある時は大体これくらいだぞ」
「お、お二人とも、流石はダンジョンで暮らしていた方々というべきか、回復力が凄いですね……」

 ミィルはワナワナと震えているが、ようは慣れの問題だと思う。全力で体を休めれば、ほんの短時間で大体は回復できるし。
 とはいえ、子供の頃は長時間眠ったほうがいいとはので、レオはもうちょっと眠ってもいいとは思うけれど。

 ……親分に付きあうぜ!って言って聞かないもんなあ。

 もうちょっと上手い寝かしつけ方を覚えていこう。そんな事を考えた後で、俺はミィルに今日の行動予定を説明する。

「とりあえず、これから街に出るけど、ミィルも来るんだよな?」
「え、ええ。昨日、お母さんから、グレイさんの事をよく見て成長しなさいって言い残されましたし。よろしければ同行させて頂ければ」
「ああ、了解だ。一応、リコリスからアンタのレッスンを頼まれているし、何か質問があったら適当に聞いてくれ。俺もアンタに街の事を色々と聞くと思うから、そのお返しだ」

 そう言うと、ミィルは心底うれしそうにほほ笑んだ。

「は、はい! ありがとうございます! しっかり見て、話を聞かせてもらいます」
「ああ、それじゃ行くか」

 そうして俺は一人と一匹の連れと共に、朝の街へと繰り出して行く。
●平行連載作品のご紹介
新作です。こちらの連載も応援して頂けると助かります!
元竜騎士が相棒の竜と共に、楽しく運び屋をしていく話です。
 最強職《竜騎士》から初級職《運び屋》になったのに、なぜか勇者達から頼られてます
http://ncode.syosetu.com/n4045ed/

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