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ドッペル転生~鑑定&コピー能力で目立たず着々と最強に~ 作者:あまうい白一

二章 出会う者と出くわす者

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第二話 豊かになる日常生活(ダンジョン)

 部屋を抜けた俺達は更に二階層上に進み、多くのモンスターと戦っていた。

 ここで現れるのは、骨で出来た死霊、スケルトンと魔法を使って人を襲うネズミのマジックラットの二種類。それが十数体で俺達を囲んできたのだ。

 迷宮都市に住んでいた頃は、中々手こずっていた中級クラスモンスターではあるものの、勇者を経てドッペルゲンガーに転生し、キマイラの力を手に入れた俺には難なく倒せていた。更には、

「レオ、そっちのモンスターは倒したか?」
「おう、どいつもこいつも骨のない奴らだったぜ!」

 レオの方も問題なくモンスターを処理できていた。
 体は小さいとはいえアビスキマイラという、最上位クラスのモンスターだ。このくらいの相手ならば手を抜いてでも倒せるだろう。

 ただまあ、油断は禁物だと教え込んでいたから、相当全力で狩ったらしい。

「レオ、スケルトンを吹き飛ばすのは良いけど、壁にめり込ませたり、床の地形が変わるほどバラバラにしなくていいからな」
「おう、親分! 今度から程々にするぜ」

 この子の力加減は割と大雑把なのが困りものだ。まあ、とても心強いことは確かなので、今は気にしないでおこう。

 そんな感じで俺とレオは、どんどん進み、スタート地点から四階層ほど上に来た。
 未だに巨大通路であるのは確かなのだが、若干、明るさが増してきている気がする。

 地上が近づいてきているのだろう。

 順調な探索だ、と思いつつ、俺はここまでに掛った時間を頭の中で思う。

 ……モンスターを倒して、休憩して進んで、また倒して……体感で五時間か?

 今いるのは土と岩が混じった巨大通路で、どことなくスタート地点を思い起こさせる所だ。
 ただ、モンスターの強さは少しだけ上がっている。

 とはいえ、レオを連れているからか、よほど好戦的なモノか、十以上の数でグループを作っているモンスターでない限り、こちらに近寄ってくるものはいなかった。

 特に今は周りに誰もいない。だから、 

「よし、レオ。そろそろ食事の時間にするか」
「うん? 出掛ける前に食いだめしたのに、親分はもう腹が減ったのか?」
「ああ、そうじゃない。俺もまだまだ平気だが……こういう場所では多少余裕があっても安全に食える時に食っておいた方がいいんだ。腹が減っている時にモンスターに襲われて、食べるタイミングを逃したら大変だろう? だから今食うんだ」

 農民時代や勇者時代はそれで何度か失敗した覚えがある。
 大体メシを食いたいときほど体が弱っているので、敵に襲われることが多かった。だから余裕がある状態の食事、という習慣はこの体になっても残っている。

「ああ、そうか! 親分はかしこいなあ。オレの知らない事、全部知ってるみたいだぜ!」
「それは褒めすぎだぞ、レオ。ともあれメシだ。まずたき火するぞー」
「わん! 了解だぜ、親分。燃えそうなの集めてくる」

 そう言ってレオは周辺から樹木モンスターの破片や、ダンジョン内に生えている植物を適当に咥えて持ってくる。

 一方で俺は、つるしていた保存食から一匹を取り出して、捌く。その間にレオが燃料を集め終えたので、俺はこれまでドッペルしたモンスタ―の中の種族スキルで火をつける。
 火を吐くネズミ、ファイアラットが持つスキル、《マウスファイア》だ。
 口から小さな火を出せるようになる。

 十体以上を新しくドッペルして、有用に使えるスキルはいくつも増えた。その中の一つがこれだ。このお陰で炊き火も使えるようになって、肉も焼ける状態だ。

「しかし、わざわざ火を通すのはなんでなんだ、親分。生の方が柔らかくていいのに」

 薪を集め終わったレオは、一人先にウサギの生肉にかじりついている。 

「まあ、昔の癖みたいなものだ」

 レオは生肉でも全く問題ないようだが、俺としては火を通したモノを食べた方が気持ち吸収がいいように思えた。
 それに火で炙っただけで味はないものの、焼ける肉の匂いで食欲も増して、沢山食べれるようになったしな。
 火ネズミサマサマである。しかも、

 ……火だけじゃなくてアクアラット、ウッドラット、とか多種多様な属性のネズミが徒党を組んでいたから、一緒くたにドッペルできたのは有り難かったな。

 新ドッペルで得られたスキルは基本的に日常生活の役に立つものが殆どで助かっているなあ、と思っている間に、

「親分親分! そろそろいい焼け具合になってるぞ」
「ん、ああ。そうだな。俺も食うか」

 肉が焼けたので、俺達は食事にする事にした。
●平行連載作品のご紹介
新作です。こちらの連載も応援して頂けると助かります!
元竜騎士が相棒の竜と共に、楽しく運び屋をしていく話です。
 最強職《竜騎士》から初級職《運び屋》になったのに、なぜか勇者達から頼られてます
http://ncode.syosetu.com/n4045ed/

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