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転生?
主人公(日比生 翔太)は皆から言えば優秀だった。
努力家であった為、基本なんでもそつなくこなした。
所謂器用貧乏だ…
だが、24歳にて悲運にも風邪を拗らせ他界した。
翔太が目を覚ますとそこは見たこともない場所だった。
(んっ?朝か?熱は下がったかな…)
よし、とりあえず起き上がるか。
手と腹筋に力をいれるが起き上がれず体が持ち上がる気もしなかった。
(あ~ヤバイな。脱水起こしてるのかも水、水)
だが起き上がれないため親を呼ぶことにした。
「あうあ~」※かあさーん
「あっ?」(はっ?)
(何だ今のは…いやいやちょっと熱で喉がおかしいだけだ)
「あうあ~」※かあさーん
(うん…何これ?)
手を上げてみた。
もみじ…
俺の手は部活で豆が何回も潰れゴツゴツした手であったはずだ…
「あいあれ」※なにこれ
するとドアの先からパタパタと音がしドアが開く。
「はいはい、ど~したの~?」
30歳前後のパツ金が居た。
(ふむ…俺の親は黒髪で50近かったはずだ。うん。夢だな2度寝しよ。現実逃避という2度寝を遂行した。)