表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/25

進め! ウォーターメロガンダー!

 この宇宙には、数えきれない不思議生物が存在する。肉体を自在に操る巨獣は地球に住み着き。人間を襲い、宇宙から襲来する星獣。その中でも地球防衛軍が注視するのは、禍々しい姿をした星獣だ。



 ☆☆☆



 喧しい警報の音が日本政府に木霊した。

「局長! 星獣が新宿に現れました!」

「ウォーターメロガンダーを出せ。私が乗る」

「なりませんっ。ウォーターメロガンダーはまだ試作機の段階です!」

 オペレーターを務める女性の声が響いた。それを黙って聞いていた一人の青年が現れる。

 黒髪をウルフカットに切った青年だ。耳にはリング型のピアスを嵌め、パワーバーを咥えている。

 青年に気付いた局長の男性は、目元を細めた。どうやら青年の着ている制服が問題だったらしい。

「ここは訓練生が来てもいいところではないだろう?」

 刃物のように鋭い声が青年――ヤイバに落とされる。それを口端を吊り上げてヤイバは笑った。

「すんませんね、父さん。まず、そのウォーターメロガンダーに乗るのは俺じゃない? だって俺は……」



「その為に生み出された『人間』だからな。そうやって遺伝子を組み込まれて生み出されたからなぁ、俺」


 ヤイバは不敵に笑って、ベルトについたチェーンを指で弄った。


「じゃあ、新宿に向かいますか」


 返答を待たずに、ヤイバは期待に満ち溢れた背中を局長――父親に見せて、颯爽とオペレーター室から出た。とても頼もしい背中だ。その背中を黙って見詰めていた局長は、静かに呟いた。


「ウォーターメロガンダーに飲まれるなよ、馬鹿息子」




 ☆☆☆



 スイカを象ったロボットアニメムービー。近日公開。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ