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届け、この歌。



 消えてしまった あの人は

 今どこに いるのかな

 私のこと 忘れては いないかな


 今日も寂しさ 紛らわすため 私は歌う


【届け この歌 届け 君に ひとりぼっちの二人 

 届け この声 届け 君と ワタシたちの世界が

 いつか重なる そんな日が 来るのかな……】




 来てしまった ブレイカー

 町のすべてを その右手で 奪っていく


 小さな男の子が たった一人で 震えている


 手を伸ばす 「さあおいで」 手をつなぐ 「さあ逃げよう」

 走り出す 「僕は死ぬの?」 大丈夫 「私がいるよ」


 突如足に走る痛み 真っ赤な血しぶき 飛び出した




 もう走れない 膝をつく

「振り返らないで 先に逃げて」

 男の子は頷いた 涙を浮かべて

 振り返る こともなく 走り去っていく


 背後に迫る ブレイカー

「ああ、もうダメだ」

 力を振り絞って 地面に立つ


 もう一度 あの人に 会いたかった この歌を あの人に……

 届くかな? 届くといいな


 私は歌う




 響く歌声 響く悲鳴 共鳴する声

 止まない歌声 止まない悲鳴 降り出した雨

 振り返ると 涙を流す ブレイカー

「また会えた」

 つぶやくと 彼は笑った

「アリガトウ」

 その言葉が届くと同時に

 彼は 消 え た





 また一緒にいられるね もう君は 

 ここにはいないけど 心は在る

 今日も私は キミのため

 歌を歌おう




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