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錆びた町

 錆びた町 みんなが 死んだように 生きている

 誰が僕を 必要としているの?

 そう問いかけても 返事はこない

 それならば 捨てたって いいじゃないか


 景色が変わる 猛スピードで 堕ちていく

 未練はない 目をそらす 現実から

 怖くはない 目をつむる 事実から

 堕ちていく 僕は

 変わっていく 景色が

 記憶はそこで 途絶えた




 真っ白な部屋 僕以外に 誰もいない 寂しげな空間

 誰がいるの ここはどこなんだ?

 そう問いかけると 目の前に現れた

 そこにいるのは あの日破壊された 僕の友達


 胸が熱くなる 猛スピードで 血が巡る

 あいつがいる 目を疑う この現状

 あいつが歩く 目を合わせる この幻想

 堕ちたのだ 僕は

 ここは黄泉だ そう信じ

 あいつはそこで 立ち止まる




「何しに来た」

 冷たく言い放つ 僕の友達

「未来を捨てるなんて」

 こんなに冷めた奴だった?

「君はまだ 死んではいけない」

 突き飛ばされた 僕はまた

 錆びた街へ

 堕ちていく――



『僕らの未来を 壊さないで』



 命を懸けて あいつが伝えた

 その言葉 今思い出した 

「ありがとう!」

 そう叫んだとき

 あいつは静かに

 笑っていた




 気が付けば 見慣れた部屋 休んでいる 暇はない

 誰かのため あいつのために

 僕は歩き出そう あいつが守ろうとした

 この世界を守るため 




 一人じゃない 今は

 仲間がいる 共に闘う 仲間が

 錆びた町 それならば

 僕らが磨こう 

 いつか キラキラと輝く

 その日まで 


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