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二人の音符
どこからか聞こえてきた、歌声。
闇の中、小金色に輝く音符。
触れると、雪のように溶けて消えた。
優しくて、とても温かい。
音符をたどっていくと、女の子がいた。
腰まで伸ばした真っ白な髪。
丈の長い真っ白なワンピース。
それは、闇の中で輝いていて。
僕の闇を明るく照らしてくれた。
僕も歌う。
音符が止まる。
女の子が振り向いた。
驚いた様に僕を見つめる、碧の瞳。
僕は歌い続ける。
その子は優しく笑って、また歌い出す。
二つの音符が、重なった。