第二章14話『コルトの情勢』
三人はリティアムという人物がいる場所に足を踏み入れた。中からは五十代くらいのおじさんが出てきた。
どうやら彼こそがコルトの長、リティアムという人物なのだろう。
「どうしたんだい? ってスイプ! 数ヶ月ぶりだな! おかえり。それと……客人かな?」
「なあなあ、なんで俺たちの街とナサが争ってんだよ?物資を盗んだってのは本当か!?」
スイプが結論を知ろうと焦り、急いで問う。
「私の名前はジェイ•リティアムだよ、よろしく。まあまあそう焦るな。ーーまず物資を盗んだってのは、どっかの誰かが流したデマだ」
「ーーならよかった」
とりあえず自分がいない間に、街が罪を犯したのではないことに安堵する。
「だがそれをナサは鵜呑みにしてしまっている。ちなみにナサの物資がなくなっているのは本当だ。それでおそらく今日のうちにも戦いが起こるだろうよ」
「そんな!? くそっ、オレがいたら……」
スイプは、大事な場面に居合わせなかった自分の無力さを謳った。そんなスイプにレックスは声をかける。
「スイプ、止めてやろう! まだ間に合う」
「あぁ、戦いの勃発するまで時間はあんだろ?まだ問題ねぇよ」
「二人とも……そうだな、コルトもナサも俺の好きな街だ! 片方もかけることなんて、できねえよ!」
「その息だ」
希望を見出したスイプに二人は笑いかける。
いずれにせよ、この戦いを止めるには相手の街の誤解を解かなければならない。三人は戦いを止めることを決意し、隣街ナサに向かうことにした。
「「「行ってくる!」」」
三人は口を揃えてそう言う。コルトもナサも救うために、だ。




